主要50社、平成16年度分は総取扱額で9.8%増、海旅32%増と回復感

  • 2005年5月10日
 主要旅行業者50社の平成16年度分(平成16年4月〜平成17年3月)の取扱額がまとまった。総取扱額は5兆6518億1492万4000円で前年比9.81%増、海外旅行は32.30%増の2兆3868億1963万6000円、国内旅行は2.58%減の3兆2261億7102万7000円、外国人旅行は25.29%増の388億2426万1000円である。海外旅行は前年度の反動から主催商品(現行の募集型企画旅行)取扱額で28.7%増の7279億2841万9000円、取扱人数で35.5%増の469万5749人と回復を印象付ける実績となった。国内旅行は全体の取扱額で減少したものの、主催商品はほぼ昨年並み。取扱額は1.4%増の9243億285万5000円、取扱人数は0.4%増の362億5122万8000人となり、人員に対する取扱額が若干、上向きに推移した。外国人旅行は25.29%増の388億2426万1000円、主催取扱分は30.4%増の22億2342万9000円、取扱人員は30.9%増の14万4530人であった。
 なお、年間の総合取扱額順はジェイティービー、近畿日本ツーリスト、日本旅行、阪急交通社、ジェイティービートラベランド、エイチ・アイ・エス、ANAセールスと7位までは昨年と変動がない。8位にはジェイティービーワールドバケーションズが海外旅行の復調から東急観光を抜き、11位にはクラブツーリズムが入っている。
 また、前年比伸率の上位5社はトラベルプラザインターナショナルの37.1%増、ジェイティービービジネストラベルソリューションズの37.0%増、エヌオーイーの36.9%増、日新航空サービスの33.9%増、阪神電気鉄道の30.5%増となっている。5社とも海外旅行市場の回復という追い風から海旅で30%台の増加を示し、国内旅行についても前年比で堅調な取扱であったことが主な要因だ。

 3月の主要50社の総取扱額は9.0%増の4859億2275万1000円、海外旅行は18.1%増の1989億8646万6000円、国内旅行は3.1%増の2834億822万5000円、外国人旅行は40.3%増の35億2806万円。愛・地球博に関連する取扱が好調で、全体の取扱額を押し上げており、外国人旅行についても順調に伸びている。海外旅行は韓国を除くアジア方面の取扱が増加の要因。