UL、関西/コロンボ線の就航を希望、石原大臣も明るい見通しを示唆

  • 2004年7月4日
 スリランカ航空(UL)CEOのピーター・ヒル氏がこのほど来日、日本就航20周年について関係者に感謝を表明すると共に、日本路線の拡充の意向を示した。ULは日本、スリランカの政府間交渉を前提としながらも、関西/コロンボ線の就航を希望する旨を明らかにした。CEOのヒル氏は「成田空港のスロットの確保が現状は難しい。希望としては将来的に成田に週7便で運航をしたいが、現実的には日本/スリランカ間の運航を週7便にすることで関西空港を考える」と説明した。
 ULの増便表明には現在のロードファクターが順調に推移していることがある。ULの成田路線は1998年に週3便として以来、昨年は最も多い乗客数を記録しており、前年比で13%増、01年比では63.7%増と米国でのテロやSARS後の回復も早いことが挙げられる。今年についても、1月は73%、2月は75%、3月は79%と順調に推移している。顧客層ではマーレへのハネムーンが32%、レジャーが32%とモルジブの需要が60%超となっているが、コロンボへのレジャーも17%と増加する傾向だ。今後はスリランカへのOL層が4%と少ない需要を伸ばすことを目的に、エステやセンスのある小物などのショッピングを積極的なプロモーションする方針だ。
 また、UL日本就航20周年記念のレセプションに国土交通大臣の石原伸晃氏が出席。石原氏は「日本/スリランカ間の航空需要は年間約4万人が往復している。さらなる二国間の航空需要の発展に向けて、国土交通省としても努力したい」と語り、今後の両国の航空交渉について明るい見通しを示した。