FJ、03年度決算増益、旅客数50万人超記録も今期見通し厳しく

  • 2004年6月5日
 エア・パシフィック航空(FJ)の2003/04年度(2003年4月1日〜2004年3月31日)決算は、税引き前利益が前年比37.8%増の3463万8000フィジードル(約23億円)であった。税引き後利益も48.6%増の2453万6000フィジードル(約16億円)。年間の総輸送旅客数は初めて50万人超となる54万1000人を記録した。この要因についてFJでは、航空機リース費、燃料など調達コストが為替差益により抑制できたこと、ナンディ/シドニー線をはじめとする主力路線の増便、新機材の導入などをあげている。ただし、今期の見通しとして、オーストラリアやニュージーランドの顧客層の旅行先がアジア、ヨーロッパ方面へシフトする動きがあること、日本やアメリカ市場からの回復が期待通りに進んでいないこと、燃料費の高騰など、厳しい見通しを示している。