SQ、03年は純利益8億ドルを計上、第4四半期の乗客数は4.1%増加

  • 2004年5月21日
 シンガポール航空(SQ)の2003年度連結決算は、営業利益が前年比5.1%減の6億8000万ドルで、純利益は20.2%減の8億4900万ドルであった。SARSの影響で第1四半期は3億1200万ドルの損失となったが、その後、回復。7月から2004年3月までの9ヶ月だけに限ると、純利益は11億6100万ドルになる。
 営業利益のうち、SQ単体では1億5000万ドル。輸送乗客数は13.4%減であったが、第4四半期に限れば4.1%増加。有償乗客キロも12.9%減であったが、第4四半期だけでは4.8%増加している。
 今後は、6月のニューヨーク線、7月のアーメダバード線の就航や、オーストラリアやアジア主要都市への増便を予定。2004年度末時点で33ヶ国60都市への乗り入れを計画しており、輸送力は約7%増加する見込み。ただし、シンガポールに拠点のある格安航空会社4社が業務を開始することから、近距離路線の競争が厳しくなると予想。それに備え、継続的なコスト管理が重要としている。