NH、楽天とポイントの相互交換などで提携、マイレージの付加価値向上へ

  • 2004年3月25日
 全日空(NH)はポイントプログラム、ホームページのサービス提供で、ショッピングモール運営などインターネット事業を展開する楽天と業務提携する。これはANAマイレージクラブ(AMC)会員、楽天会員のポイントプログラムの相互積算が両会員にとって付加価値の高いサービスであることから、今回の提携に至った。内容は、ポイントプログラムの相互交換、インターネット上の相互販売、両社会員へのポイントプログラムへの誘導。まず、両社のポイントではAMC会員のマイレージと楽天会員の「楽天スーパーポイント」の相互交換サービスは7月1日から開始、3ヶ月をテストマーケティング期間として展開。AMC会員を対象に1万マイルの特典として1万円相当の1万楽天スーパーポイントと交換、楽天会員には100楽天スーパーポイントでANAマイレージクラブ50マイルの交換を可能とする。なお、テスト期間後に改めて長期的な相互交換プログラムを決定する予定だ。
 また、4月1日からNHの携帯端末予約サイト「ANA SKY MOBILE」と楽天グループの宿泊予約サイト「旅の窓口」で相互に航空券販売、ホテル宿泊販売サービスを展開する。NHの携帯端末予約サイトで宿泊予約を行った場合、宿泊金額200円に付き1マイルのポイントとなるサービスも同時に開始する。
 なお、現在、NHのホームページ、携帯電話等での航空券販売など電子商取引額は2003年度の推計で1800億円、「旅の窓口」を含む楽天グループは平成15年12月期決算時の取引額は約2400億円。楽天がポイントプログラムの相互交換を可能としたのは今回が初めてだ。