JATA、経営フォーラムを開催、07年の20ミリオンを改めて決意

  • 2004年2月24日
 日本旅行業協会は24日、「JATA経営フォーラム」を開催、「大きく躍進!!市場拡大への旅行業界の挑戦」をメイン・テーマに議論を交わした。開会にあたり、JATA会長の新町光示氏は年初に表明した2007年の日本人海外渡航者数2000万人の目標に改めて言及し、「新しい旅行業を目指し、脱皮する時期。将来への明るい展望も描きたい」と述べた。また、国土交通省観光部長の金澤悟氏は「国が協力に推進するインバウンド事業は、現在の旅行会社の中核事業ではない。だが、小さな成功を収めつつ、ビジネスモデルを確立し、インとアウトが両輪となる取り組みも重要」と指摘し、「観光先進国への歩みには旅行会社の果たす役割が大きい」と強調した。

▽ピラミッド型からM型への理解が必要になる!?
 ツーリズム・マーケティング研究所主任研究員の磯貝正弘氏はジェイ・エム・アール生活総合研究所が発行する「消費社会白書2004」に言及、消費の変化を解説。消費動向の概況は生活必需品の消費は増加するものの、嗜好品への消費は減少する傾向。その中でも、消費を牽引するタイプがハイクラスな生活を目指す消費意欲の旺盛な「どんどん型」、精神的な豊かさや時間のゆとりを求める「ゆうゆう型」と二極化しているという。この2つの層を先頭に、他の層の需要を刺激するという。この層は、他人の影響を受けやすく新しいものが好きな「ふわふわ型」、みせびらかす意識が高い「ミエミエ型」、スローな生活を志向する「きちきち型」だ。これに対し、消費層はM型になっているものの、W型の仕掛けを行うことで海外旅行にも刺激の高い需要喚起につながると示唆した。