近畿日本ツーリストの8月の総取扱額は前年比16.9％減の500億6343万4000円であった(数値は販売実勢ベース。以下同様)。海外旅行は40.5％減の126億2492万5000円と7月の減少幅である51.2％減よりも約10ポイント回復したが、国内旅行が冷夏や東北地方の地震の影響を受け、4.8％減の369億4836万9000円と落ち込み、総取扱額の減少幅は7月の横ばいで全体の回復は停滞した。
　海外旅行を項目別に見ると、団体の回復が顕著で45.6％減の30億622万5000円と7月から14ポイント上昇。特に、学生団体は41.1％減の14億1823万2000円と7月から40ポイント以上上昇し、大幅に回復した。団体旅行の方面はヨーロッパが比較的好調で4％減、ハワイ、アメリカ、オセアニアは約30％減で、中国除くアジアは約5割減。中国に限れば約7割減に落ち込んでいる。主催旅行はホリデイが46.9％減の44億3395万4000円と7月から8ポイント増に留まるも、メディア商品は34.5％減の26億9789万8000円で7月に比べ約20ポイント上昇した。
　なお、外国人旅行は大口の取扱を獲得し、94.6％増の4億8014万円と11ヶ月ぶりに前年実績を上回った。