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訪日外客の訪問先1位は東京都、中国からは業務渡航が主流

  • 2003年1月31日
 国際観光振興会(JNTO)はこのほど、平成13年度の「訪日外国人旅行者調査」の実施結果をまとめた。これは、2001年8月と2002年2月、日本旅行を終え、成田、関西、福岡、那覇、羽田、名古屋の各国際空港から出国する外国人約4000人に面接し、調査を行なったもの。これによると、訪日旅行者の各都道府県への訪問率では1位東京都(56.5%)、2位大阪府(25.2%)、3位京都府(15.8%)以下神奈川、千葉、愛知、福岡と続き、この7都道府県は過去5回の調査と不動となっている。
 国別の訪問率では韓国が東京(37.7%)、大阪(36.3%)と差がほとんど無いことが特徴。香港はTDR(東京ディズニーリゾート)USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)への訪問率が主要市場国の中で最も高く、テーマパーク志向の高さが窺われる。また、中国では2位の大阪(前回4位)、3位の愛知(前回7位)訪問率を伸ばしたが、東京への訪問率が61.1%と圧倒的に高い。中国人の訪日旅行は研修・視察旅行と兼ねて有名な観光地を周遊するタイプが主流であるため、20泊以上が約3割を占めるなど在期間が長い事が特徴となっている。
 なお、JNTOによると2002年度の訪日外客数は6月W杯開催やテロの影響の薄れが反映し、2001年比9.8%増、2000年比10.2%増の524万1000人であった(推計値)。2003年度の訪日外客数の目標は570万人で、現状の伸び率が続けばビジット・ジャパン・キャンペーンで目標としている2007年の800万人への到達も不可能ではないという。