主要旅行業者の2025年度取扱額は5.3%増、海外・訪日・国内がそろって前年超え

  • 2026年6月27日

 観光庁が発表した2025年度の主要旅行業者44社・グループの旅行取扱状況によると、総取扱額は前年度比5.3%増の3兆9750億4955万6000円となった。海外旅行、訪日旅行、国内旅行はいずれも前年を上回り、特に訪日旅行は12.9%増と伸びが目立った。

 区分別では、海外旅行が1兆4309億1159万7000円で107.1%、訪日旅行が2501億8725万4000円で112.9%、国内旅行が2兆2939億5070万2000円で103.5%だった。

 海外旅行は取扱額が前年度を7.1%上回り、回復が続いた。四半期別では第1四半期104.7%、第2四半期105.0%、第3四半期109.7%、第4四半期108.6%と、年度後半に伸びがやや強まった。

 訪日旅行は取扱額が112.9%と3区分の中で最も高い伸びとなった。四半期別では第1四半期119.0%、第3四半期117.1%と高い伸びを示したが、第4四半期は103.2%に鈍化した。日本の旅行会社によるインバウンド旅行の取扱いを示す数値であり、訪日需要の拡大が旅行会社の取扱額にも反映された形だ。

 国内旅行は取扱額が103.5%と前年を上回った。四半期別では第4四半期が105.3%と最も高く、年度後半にかけて堅調さが見られた。一方、募集型企画旅行では、国内旅行の取扱額は8915億8852万4000円で98.5%、取扱人数は2194万3773人で91.2%となり、金額と人数の動きに差が出ている。

 募集型企画旅行全体では、取扱額が1兆2373億9988万3000円で102.8%となった一方、取扱人数は2295万2281人で91.9%だった。海外旅行は取扱額が15.8%増、人数が11.4%増といずれも前年を上回ったが、国内旅行は取扱額・人数とも前年を下回った。

 会社・グループ別の総取扱額では、JTBが1兆3784億3151万6000円で前年度比105.1%、エイチ・アイ・エスが3819億8590万7000円で106.2%、阪急交通社が3709億3188万5000円で111.1%、日本旅行が3632億8856万4000円で100.7%、KNT-CTホールディングスが3515億4879万7000円で105.3%だった。

 2025年度の総取扱額上位10社・グループについて、海外旅行、訪日旅行、国内旅行の内訳と前年度比は以下の通り。

主要旅行業者の2025年度総取扱額上位10社・グループ

順位 社名・グループ名 総取扱額 海外旅行 訪日旅行 国内旅行
1 JTB7社計 1兆3784億円 (105.1%) 3709億円(107.9%) 1233億円(122.1%) 8843億円(101.9%)
2 エイチ・アイ・エス6社計 3820億円 (106.2%) 3050億円(105.9%) 164億円(113.5%) 606億円(105.5%)
3 阪急交通社2社計 3709億円 (111.1%) 1906億円(114.8%) 91億円(129.1%) 1712億円(106.4%)
4 日本旅行4社計 3633億円 (100.7%) 811億円(100.6%) 403億円(85.5%) 2419億円(103.9%)
5 KNT-CTホールディングス4社計 3515億円 (105.3%) 1067億円(115.1%) 260億円(98.0%) 2188億円(102.0%)
6 東武トップツアーズ 1422億円 (118.3%) 278億円(104.8%) 69億円(138.8%) 1075億円(121.2%)
7 ジャルパック 1113億円 (93.8%) 157億円(90.0%) 3億円(152.1%) 953億円(94.4%)
8 エアトリ5社計 1071億円 (101.9%) 357億円(87.0%) 95億円(183.7%) 618億円(105.1%)
9 ジェイアール東海ツアーズ 774億円 (115.6%) 1億円(67.6%) 18億円(104.8%) 754億円(116.1%)
10 名鉄観光サービス 764億円 (100.3%) 121億円(105.1%) 24億円(111.7%) 619億円(99.0%)

注:観光庁資料をもとに作成。金額は億円未満を四捨五入。カッコ内は前年度比。