NH、事業持ち株会社化でグループ総合力強化、旅行3社は1社に統合
全日空(NH)は2003年度末をめどに事業持ち株会社化する。これは、2002〜2003年2カ年の経営改革プラン「ANAグループ基本戦略構想」の一環で、事業持ち株会社となるNHにグループ全体の経営戦略機能と航空事業戦略機能を集約化するもの。全日空商事やANAホテルズなどのグループ会社を子会社として傘下に組み入れ、事業ごとに再編する計画だ。特に航空事業に関し、NHは羽田・成田路線を中心とする主要マーケットを中・大型機で運航、エアーニッポン(EL)は国内線地方都市マーケットを小型機で運航、エアージャパン(NQ)はアジア及びリゾート路線を中心とする国際線を中型機で運航と、ネットワーク再編と事業領域に適した経営資源の再配置を行なうほか、「ANA」ブランド強化のため全便をANA便名に統一する。また、2003年度中を伊丹空港のプロペラ機用発着枠を活用した新会社の設立なども検討している。
さらに、今年1月に設立した「ANAセールス・ホールディングス」もNH事業持ち株会社の子会社となる。傘下の日空ワールドと全日空トラベル、全日空スカイホリデーは2003年4月を目処にANAセールス・ホールディングスが存続会社として同一会社に統合、従来NHが行なっていた販売機能の一部を委託し、グループ全体の人員効率化と販売体制強化を図る。
さらに、今年1月に設立した「ANAセールス・ホールディングス」もNH事業持ち株会社の子会社となる。傘下の日空ワールドと全日空トラベル、全日空スカイホリデーは2003年4月を目処にANAセールス・ホールディングスが存続会社として同一会社に統合、従来NHが行なっていた販売機能の一部を委託し、グループ全体の人員効率化と販売体制強化を図る。