星野リゾートのフレボルの機能拡大策は?宿泊税をどう見る?今後の施設の展開は?-星野リゾートオンライン記者会見
界ブランドが相次ぎ開業、2027年に「界 嬉野」も
「界 蔵王」の外観(イメージ)会見では今後の施設展開についても説明した。界ブランドでは、6月7日に開業予定の「界 草津」、7月23日に開業予定の「界 宮島」、8月4日にリニューアルオープン予定の「界 松本」、10月15日に開業予定の「界 蔵王」を紹介。広島県初進出となる「界 宮島」では、界として初めてラドンの湯を導入し、瀬戸内伝統の古代サウナ「石風呂」も設ける。
界 蔵王は温泉入浴に加え、最上階に回遊型のウェルネスエリアを設置。サウナ、水風呂、内気浴、ラウンジを設けたほか、屋上のルーフトップテラスと、蔵王のランドマークである火口湖「御釜」をモチーフとしたジャグジーを設けた。
このほか、4月27日にオープン予定の「奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート」、6月25日開業予定の「星のや 奈良監獄」が控える。7月24日にはBEBブランドとして4軒目となる「BEB5門司港 by 星野リゾート」が福岡県北九州市に、2027年夏には佐賀県で「界 嬉野」を開業する予定だ。
需要の分散化・平準化に向けサービスを多様化
「界 宮島」のインフィニティプールのような海側大浴場(イメージ)星野氏は観光需要の見通しについて、インバウンドは回復基調にあるものの「踊り場に入る可能性もある」と指摘。特定国への依存を避け、アジア以外の市場拡大を進める必要性を強調した。星野リゾートでは欧州をはじめ海外でもプレス発表会を実施しており、アジア圏以外のインバウンドの比率も高まりつつあるという。
また、地域ごとの需要の偏りを是正するため、年間を通じた需要の平準化が重要である点をと強調。収益や雇用の安定が、スタッフの正社員化につながるとし、「正社員化によりノウハウが蓄積し、サービスが向上し、年間を通した需要に繋がる。持続可能な運営のために重視すべきこと」と語った。
具体的な事例として、星野氏は界 蔵王での取組を説明。蔵王温泉のネックは需要の下がる春から紅葉の始まる秋までのグリーンシーズンであるとし、ウェルネスをフックとした集客に取り組む考えを示した。
また、広島の界 宮島については、ゴールデンルートとして広島・宮島を訪問する訪日客、関東・関西からの日本人旅行者、広島周辺の温泉旅行需要を取り込むマイクロツーリズム、の3市場の組み合わせにより、平準化を図っていく方針を示した。
このほか、星野氏は観光政策にも言及。4月1日から導入が拡大した宿泊税については「戦略の内容が明確になる前に、導入することに対する不安がある」と話した。同氏はDMOが観光戦略を策定し、必要な予算の財源として宿泊税を活用するのが本来の姿であるとし、「そうでない場合は追加負担の税金で終わってしまう。各地で今一度戦略的効果のある投資に集中して回せるよう、実行体制や権限を見直す機会にしてもらいたい」と訴えた。
