JATA就職フェア2026、昨年の2.4倍の学生506名が参加 旅行業界の就活は早期化・多様化へ

企業の求める人材も会社の特性に合わせて多様化

日本旅行のブース

 一方で企業側はどういった学生を求めているのか。今回初出展という日本旅行は、コロナ後の傾向として「旅行に対する関心の高さよりも、興味の幅がいかに広いかが重要になった」とコメント。業務の多角化により、競合が旅行会社に加えイベント会社など多様化してきたことが一因だとし、「やり方次第で個性や得意分野を活かせるタイミングがある」と話した。

 郵船トラベルは求める人材として「継続して働き続けたいという意志がある、仕事に対して前向きであること」とコメント。「人柄を見ている。素直でまじめな人材を求めている」とした。

 エムオーツーリストは「業務渡航ではさまざまな事務手続きが発生する。コツコツと実直に正確に業務を実施できる人材」と説明。IACEトラベルは「以前より『BTM』というワードが学生から出てきている。浸透してきたのでは」としたうえで「我々の業務は出張を丁寧にサポートすること。チームでサポートし、新しいチャレンジをしたい人材」と回答した。

パーパスジャパンのブース

 パーパスジャパンは「語学と『旅好き』というキーワードが両方あると長く続く」とコメント。同社の特性として、小規模旅行会社ならではの業務の多様性に魅力を感じる人材が多く、旅行好きで自らの趣味を活かした企画を作れる人材が長く活躍しているとした。

 各社にコロナ後の学生の傾向を聞いたところ、「なんとなく興味があって選ぶのではなく、しっかりとライフプランを描いた上で入社する人が増えている」「きちんと会社を調べてくる人が増えた」とする一方、「(自分に合わないと)見切りをつけるのが早い」という意見もあった。

 また、福利厚生への関心は学生だけでなく企業側も敏感に察知しており、「質問が多いので、しっかりアピールしている」との声も聞かれた。学生と企業の双方で、ワークライフバランスへの意識が高まっていることが浮き彫りとなった。

 JATAによれば、海外で働けるか、インバウンドに携われるか、といった質問が多い傾向があるといい、「海外の人とかかわりあいたい、というニーズが高い」と推測できるという。学生が売り手市場となる現在、旅行会社がいかに学生の求める情報を提供していくかが採用の鍵となりそうだ。