キャセイ、個室型「アリア・スイート」日本初公開 羽田―香港に2026年1月導入へ

  • 2025年11月6日

 キャセイパシフィックがB777-300ERを全面刷新した扉付きの個室型ビジネスクラス「アリア・スイート」を、日本国内で初めて一般公開した。羽田―香港線には2026年1月から導入予定で、11月6日から11月8日にかけて虎ノ門ヒルズステーションタワーで体験イベントを開催している。新座席導入記念の会員限定セールや法人向けプログラムの訴求を通じ、需要回復局面でのプレミアム需要の深耕を狙う。

 改修したB777-300ERは総361席で、ビジネス45席、プレミアム・エコノミー48席、エコノミー268席の構成。ビジネスクラスには「アリア・スイート」を採用し、扉付きの個室空間、リバース・ヘリンボーンのフルフラット、24インチ4Kスクリーン、Bluetooth対応、ワイヤレス充電やUSB-A/C・AC電源、多層式収納などを備える。素材はスエードやナチュラルウールを用い、意匠面でも質感を高めた。

新プレミアム・エコノミー

 プレミアム・エコノミーは15.6インチ4KスクリーンとBluetoothオーディオ、ヘッドレストや収納の拡充などで快適性とプライバシーを高めた。今回のイベントでは、この新プレミアム・エコノミークラスの体験も可能となっている。

 ネットワーク環境は全クラスでWi-Fi対応とし、ビジネスクラスは無料。「キャセイ」ダイヤモンド会員およびゴールド会員も全クラス無料で、ゴールドは11月15日から適用開始としている。キャビン内は化粧室の全面刷新やエントランス意匠強化など、体験価値の底上げも図った。

 同社はB777-300ERの改修プログラムを2024年10月に開始しており、主要国際線へ順次投入している。また、「新座席導入記念・会員限定セール」を11月6日〜12月3日に実施。ビジネスは先着150名で運賃10%(最大3万円)割引、プレエコは10%(最大2.3万円)に加え先着50名へ追加5%(最大1万円)を上乗せし、最大3.3万円の割引を設定した。会員でない顧客も入会で割引対象となる。

 中小法人顧客向けには「Business Plus」を案内しており、企業・従業員双方のアジア・マイル積算やビジネス・ステータスポイントによるラウンジ利用などの特典を提示している。