世界基準の宿泊評価「ミシュランキー」、日本で3キー7軒が選出

ミシュランガイドは10月9日、ホテルの卓越性を示すグローバル基準「ミシュランキー」の2025年版を発表した。日本では計128軒が選ばれ、静岡県伊豆市の老舗旅館「あさば」が新たに最上級の3ミシュランキーに昇格した。
「ミシュランキー」は昨年より導入を開始し、今回10月8日(現地時間)にパリ装飾芸術美術館で発表されたグローバルセレクションでは、世界2457軒の宿泊施設がキーに選出された。
日本国内の内訳は、3ミシュランキーが7軒、2ミシュランキーが20軒、1ミシュランキーが101軒。昨年に比べて20軒増加し、3軒が評価を上げた。特に注目されるのは、昨年2キーだった静岡県伊豆市の「あさば」が3キーに昇格した点で、ミシュランインターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏は「あさばは日本のおもてなし文化と文化の伝承を体現する宿」と評価した。
3ミシュランキーは、快適さとサービス、スタイルとエレガンスを最高水準で提供し、「一生に一度の特別な旅の目的地」とされる宿泊施設に与えられる。日本国内において今回の発表でこの評価を得たのは以下の7軒。
2ミシュランキーには、「ローズウッド宮古島」(沖縄県)や「御宿 竹林亭」(佐賀県)など4軒が新たに加わった。1ミシュランキーでは、「フォーシーズンズホテル大阪」や「オーベルジュ ときと」(東京都立川市)など18軒が新規選定された。
今回の発表では、ミシュランガイドが「食」に続いて「宿泊」の分野でも信頼できる指標を世界共通で提供する姿勢を明確にした。プレネック氏は、「日本は質の高いホスピタリティを維持し続けており、キーを失った施設が一つもなかった」と強調した。