阪急交通社グループ8月実績、総取扱額277億円で前年同月比109.8% 海外が牽引

  • 2025年10月8日

 阪急交通社グループは2025年8月の旅行取扱実績を公表し、グループ2社合計は277億7751万円で前年同月比109.8%となった。海外の伸長に加え、国内は万博関連や夏季イベント需要が下支えし、法人需要も安定的に推移した。

 阪急交通社の8月実績は合計253億8652万円で前年同月比110.0%となり、区分別では海外140億5926万円(112.4%)、国内109億888万円(107.1%)、訪日4億1837万円(110.2%)といずれも前年を上回った。

 海外は出国日本人数が2019年同月比78.1%と回復途上にあるなか、欧州・エジプト・トルコに加え中国、香港、ベトナムの販売を全国で強化し、スイスを中心に欧州が大幅増、中国は北京・上海・西安の1都市滞在型が好調、香港・ベトナムは食事やホテル重視商品で集客が伸長、エジプトは5~6日から8日以上の周遊まで商品多様化が寄与したかたち。

 国内は万博入場券付きツアーや東北の夏祭り、全国の花火大会など季節商品を強化し、近畿・東北・東海で前年実績を上回った。北海道・東北・甲信越を中心に長期滞在ツアーも堅調に推移した。

 一方、阪急阪神ビジネストラベルは総取扱額27億6805万円で前年同月比107.0%、海外はアジアを中心に業務出張・MICEが堅調で106.6%、国内も業務出張が堅調に推移し109.1%、訪日は200.0%となった。

 グループ2社合計では総取扱額277億7751万円で前年同月比109.8%、内訳は海外162億7318万円(111.6%)、国内110億7209万円(107.1%)、訪日4億3223万円(111.8%)で着地した。