JTBらが新法人「CoIVa」設立、飛騨発・共創型まちづくりを推進

  • 2025年9月24日
(左から)CoIU理事長 井上博成氏、JTB執行役員中部エリア広域代表 内海勝仁氏

 JTBは、地域共創プロジェクト「Co-Innovation Valley(CoIV)」の加速に向け、2025年9月1日に発起人・井上博成氏と共に新たな一般社団法人「Co-Innovation Valley alliance(CoIVa)」を設立した。飛騨市を起点に、教育、まちづくり、再生可能エネルギーを融合させた共創型地域モデルの構築を目指すもので、2026年4月の開学を予定する大学「Co-Innovation University(CoIU)」、共創拠点施設「soranotani」、再生可能エネルギー事業を三位一体で推進する。

 CoIVaは、全国44社の企業、130の地域団体・NPO、15の連携地域といった多様なステークホルダーをつなぐ共創基盤として機能し、情報発信、人材育成、交流促進を担う。JTBは法人向け人材育成事業のノウハウや、地域ネットワークを活用し、参画企業の課題解決と地域の活性化を支援する。

 短期的には会員基盤の拡充や視察・交流イベント、企業向け「トランスフォーマティブトラベル(自己変革型の旅)」の開発に着手し、3年以内には全国15地域での展開を計画する。さらに5年以上の長期的視点では、会員企業や地域団体との共創により産業構造の転換を生む事業創出や、次世代リーダーの育成を目指す。

 CoIUでは、飛騨市における街中キャンパスの整備を進め、全国15地域との越境型学習「ボンディングシップ」や、企業・地域との共創による実践教育を展開予定。また、飛騨の山林資源を活用した木質バイオマスや小水力発電による再エネ事業とも連携し、脱炭素社会の実現にも寄与するという。