ついに閉幕まで1ヶ月を切った大阪・関西万博、イタリアナショナルデーの盛り上がり
あと1ヶ月の万博だが、展示替えをして自国の魅力をアピールするパビリオンも多い。ペルーパビリオンでは、マチュピチュやナスカの地上絵などの世界遺産や豊かな自然を見せる没入型映像展示のほか、繊維製品や農産物、歴史的な工芸品などを一部展示替え。また、1日4回もの試飲試食の無料提供で、さまざまな食の魅力もアピールしていて、人気を集めている。
また、日本と自国の関連性についての展示で来場者の共感を呼ぶパビリオンも多い、フランスパビリオンでは「海に浮かぶ世界遺産」という共通点を持つ「モンサンミシェル」と「厳島神社」を並べたオブジェを展示。広島県廿日市市とフランスのモンサンミシェルは、これらの共通点から観光友好都市の提携を結んでいるそう。
またオーストリアパビリオンでは、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が明治天皇にグランドピアノを贈り、音楽での友好を育んだことにちなみ、葛飾北斎の浮世絵が描かれたピアノが万博のために作曲されたオリジナル曲を自動演奏している。
週末にかけて20万人を超える来場者数になってきており、人気パビリオンの入場待ち時間も予約なしだと数時間を超えてしまう。来場前の抽選もなかなか当たらない。
比較的に入場しやすい共同パビリオンであるコモンズ館で、知らない国を中心に回り、スタンプラリーや物販などを楽しむ人も多い。海外パビリオンのレストランやカフェ、屋外のイベントやショーなど、パビリオン入館以外にも目を向けて過ごすなどの工夫が必要だ。
夕刻以降、予定入場数を超えてしまい、早めに入館を止めてしまうパビリオンもあるが、様子を見ながら予約なしで入れる館を狙うのもひとつの手。1時間以上待ちが出ていたある企業館は、夜7時半では館外に「予約なしで45分」の表示になり、実際には20〜30分ほどで入館できた。
いずれにしろ、161カ国・地域、9国際機関(公式HP情報、2024年6月18日時点)の展示が一堂に会する機会は他にない。一度は体験しておこうという人は閉幕までまだ増えそうである。