ついに閉幕まで1ヶ月を切った大阪・関西万博、イタリアナショナルデーの盛り上がり

  • 2025年9月18日
国旗の3色、緑・白・赤の吹き流しで飾られたナショナルデーのイタリアパビリオン

 大阪・関西万博は10月13日の閉幕を控え、ますます来場者数がうなぎのぼりで、9月6日には22万8918人(うち関係者数1万9081人)を記録し、2025万人超えの記念セレモニーが開催された。閉幕まであと1ヶ月、9月12日に開催されたイタリアナショナルデーや会場の様子をレポートする。

左)入場7日前ログイン画面に46分前待ち表示、右)夢洲駅から東ゲートに向かうエスカレーター

 今回、イタリアナショナルデーのセレモニーやイベント、取材関連のパビリオンにはアポイントを取っていたものの、万博そのものは一般入場で臨んだ。まず、事前に7日前抽選で一つ当選パビリオンがあり、HPにログインしようとして46分待ちの画面が出た(実際にはどんどん待ち時間は短縮されるので20分ほど待ちになった)ので、デジタルチケットはスクショして会場に向かった。10時入場でかなりの待ち時間を覚悟していたが、30分ほどで通過。 取材の12日は金曜日で入場者数は22万8057人になったが、朝一の方がもっと集中するのかもしれない。

イタリアナショナルデーのパフォーマンス、左)スカラ座バレエ団、右)ローマ歌劇場管弦楽団

 イタリアナショナルデーの公式イベントはEXPOホール「シャインハット」で行われ、11時から公式式典とスカラ座バレエ団によるモダンバレエのパフォーマンス、18時からローマ歌劇場管弦楽団とソリストによるイタリアオペラが上演された。両方とも、一般入場者も入り満席。「L’Arte Rigenera la Vita(芸術が生命を再生する)」というイタリアパビリオンのテーマにも合う、本物の芸術の魅力に感銘を受けた。

イタリアパビリオン、左)古代ローマの彫刻「ファルネーゼのアトラス」、中)ダ・ヴィンチの直筆スケッチ、 右)「どこでも万博」を紹介する戸田愛氏

 ナポリから西暦2世紀頃の古代ローマ彫刻、ミラノからダ・ヴィンチの直筆スケッチ、バチカンからはカラヴァッジョの作品など、本物の芸術とイタリアのテクノロジーやデザインの力を見せる展示が融合したイタリアパビリオンは、この日も超満員。午後には予約なしだと待ち時間5時間以上との表示だった。

 イタリアパビリオンは、病気や障害などの理由で万博に行きたくても行けない子どもたちがリモート技術を駆使してリアルタイムに万博を体験できる「どこでも万博」にも協力している。運営している旅行会社「とことこあーす」の代表取締役戸田愛氏も来館し、「どこでも万博」のサービスを実演していた。「どこでも万博」の意義にいち早く賛同し、協力を申し出たというのも芸術の力を伝えたいというイタリアパビリオンらしい。

天正遣欧少年使節である伊東マンショの肖像画を400年の時を経て、自身のヒューマノイドが解説(イタリアンウィークの特別展示)

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