鉄橋のロッジと野生の息吹、南アフリカで体験した感動のサファリと絶景ルート
サファリの後はドラマチックな絶景を、パノラマルート視察
クルーガー国立公園での滞在を終えた後、ポストツアーは絶景スポットが点在する「パノラマルート」へと進んだ。このルートは、雄大な渓谷や滝、地質遺産を巡る人気のドライブコースとして知られている。
最初に立ち寄ったのは、かつて金鉱の町として栄えたグラスコップ。1880年ごろのゴールドラッシュ時代には約2000人のヨーロッパ人が入植していたという。現在はその歴史的背景を活かしつつ、観光客を迎える穏やかな街並みとなっている。
グラスコップでは、観光客に人気のレストラン「Harry’s Pancakes」(ハリーズ・パンケーキ)に立ち寄る機会もあった。今回チョイスしたパンケーキは、レモンを絞っていただくというユニークなもので、甘味×酸味が新鮮な味わい。種類は甘いものだけではなく野菜やお肉を使ったものもあり、パノラマルート観光の際には是非立ち寄ってみては。
パノラマルートの複数の絶景スポットを訪れたなかで、印象的だったのが「スリー・ロンダベルズ」。巨大な円形の山が3つ並ぶ奇景を眼下に望み、アフリカの伝統的な住居を思わせる形状が特徴的だった。晴天の下に広がるブライデリバーキャニオンの眺めは圧巻で、息をのむようなパノラマが広がっていた。途中で立ち寄ったローフェルト・ビューポイントなども含め、視察ルート全体が風景の宝庫といえる。
続いて訪れたのが、地質学的にも特異な景観で知られるブルケスラック・ポットホールズ。ブライデ川とトゥリエル川の合流地点に位置し、長い年月をかけて水流が削った円形の岩穴や色鮮やかな地層が並ぶ様子は、まさに自然が生んだ彫刻のよう。ここはブライデリバー・キャニオンの起点でもあり、景観と地質の両面から印象深いポイントだ。
また、各観光地では木製の器や大判の布など、現地クラフト品の販売もあり、参加者はショッピングを楽しむ場面も。途中で立ち寄った「Garden Shed Restaurant」での昼食も含め、ローカルの魅力を五感で味わえる視察となった。
自然、文化、そしてホスピタリティ──それらが一体となって旅程の中に自然に溶け込んでいた今回のポストツアーは、南アフリカ観光の奥深さを体感する絶好の機会となった。来年のAfrica’s Travel Indabaとあわせて、ぜひ現地に足を運び、この土地ならではの魅力を"体験"というかたちで味わっていただきたい。