豪世界遺産アンバサダーのあばれる君が出前授業、マイナビ社員に旅行呼びかけ

  • 2025年5月26日

 オーストラリア政府観光局(TA)が昨年5月から展開している世界遺産キャンペーンでキャンペーンアンバサダーとして起用されているお笑い芸人のあばれる君が5月22日、マイナビの都内オフィスで同社社員向けに「出前授業」を実施した。あばれる君は4月に大阪・関西万博のオーストラリア館で実施したイベントに続いての登場。

あばれる君

 TAが企画し、マイナビとNPO法人世界遺産アカデミーの協力のもとで実施したもの。TAによると、日本のパスポート保有率が17%に留まり米国や韓国、台湾の4割から6割を大きく下回っていること、さらにエクスペディアの調査で有給取得率も対象11ヶ国で最下位となるなど伸び悩んでいることを受け、「海外旅行はハードルが高いと感じる方も多いかもしれないが、もっと気軽に海外とつながってほしい」(TA日本・韓国地区局長のデレック・ベインズ氏)との思いから開催したという。

デレック・ベインズ氏

 ベインズ氏は、「2024年には約40万人がオーストラリアを訪れた。他の市場と比べても回復傾向にありオーストラリアへの関心の高さがうかがえるが、この流れを一過性のものとせずより多くの方に体験してもらいたい」とコメント。その上で、「出前授業を通して心と体をリセットする旅、有給休暇の新しい使い方について少しでも新しいヒントを持ち帰ってもらえたら嬉しい」とし、オーストラリアが日本からの旅行者を歓迎する準備ができていると呼びかけた。

 授業ではまず、世界遺産アカデミーの世界遺産検定事務局で主任研究員を務める宮澤光氏が世界遺産そのものの意義やオーストラリアの世界遺産の概要などについて開設。その後あばれる君が、アンバサダーに就任してからプライベートを含めて合計3回訪れているオーストラリアの魅力について世界遺産を中心に説明した。

多くのマイナビ従業員が参加した。マイナビとしてはES向上の取り組みの一環との位置付け

 このうちあばれる君は、キャンペーン動画の撮影で経験したウルルへのロードトリップの様子のほかケアンズのデインツリーやニュー・サウス・ウェールズ州のブルーマウンテンズとオペラハウスでの体験を紹介。また質疑応答のコーナーでは、有給休暇を取得しようとした際に同僚らに負担をかける後ろめたさの解決策を聞かれ、「僕も年末休んで家族と旅行にいくんです。僕も思います、その時。『俺がいなくてテレビ大丈夫か』って。でも返ってきてみたらまったく大丈夫。遠慮なく(休みを)取った方がいいと思います!」と笑いを交えて答えていた。