88%がレジャー旅行を計画、エクスペディアが世界11市場の旅行インサイト調査結果を公表

エクスペディア・グループはこのほど、旅行者の価値観や行動の変化を明らかにする2025年版「Traveler Value Index」を発表した。調査は日本を含む世界11市場で実施され、レジャー旅行への強い需要やSNSの影響力拡大、信頼性を重視する傾向が浮き彫りとなった。
2025年版「Traveler Value Index」によると、世界の消費者の88%が今後1年以内にレジャー旅行を計画しており、68%が海外旅行を視野に入れている。これは2022年比で19%増加しており、特に中国、英国、ドイツの消費者において、海外旅行への意欲が強い傾向が見られた。
加えて、旅行スタイルとしては「ブレジャー」や「フレックスケーション」といった、仕事とレジャーを組み合わせたものがますます広がりを見せているという。
情報収集の手段として、旅行者の61%がSNSからインスピレーションを得ており、2022年の35%から大幅に上昇。73%がインフルエンサーの推薦が予約に影響を与えたと回答しており、特に40歳未満では84%に達した。信頼できる情報源としてのSNSの役割が拡大している。
価格への意識は引き続き高く、58%が今後12か月間で価格重視の傾向が強まると回答した一方で、宿泊施設のレビュー評価も重要な選定要因となっている。旅行者の4分の3が評価の高い施設に追加料金を支払う意向を示し、安心感と信頼性が消費者心理に大きく影響している。
ロイヤリティプログラムに対する関心も高く、83%が旅行を最優先でポイント交換したいと回答。さらに82%がクレジットカードや小売業のポイントを旅行に充当することにも関心を示しており、旅行業界以外の特典との連携にも可能性が広がっている。