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ハワイの「今」を駐在員の視点から-増える犯罪件数、観光客が気を付けるべきポイントは

  • 2022年7月29日

犯罪の傾向

 興味深いと思った報道として、公共の場所での銃携帯の許可申請が急増している、というニュースがありました。ニューヨーク州法が定める過剰な銃携帯への規制は違憲である、という連邦最高裁による判決が、似たような規制を敷いているハワイにも影響を及ぼし、今後は規制緩和へと進むことが予想されるという内容でした。

 コロナ禍中から、経済的困窮や精神不安定など様々な理由で犯罪が増加している、と報道はされていました。また、ワイキキでも発砲事件が起こるなど観光業に非常にマイナスな事件も発生していました。実際はどうなのでしょうか。

 ホノルル警察のレポートによると、日常を取り戻しているハワイですが、それに連れて犯罪数もコロナ以前に戻っていると報じられています。確かに、強盗件数はコロナ前に下降線を辿っていましたが、コロナ中に上昇を始めています。殺人事件も同様で、特に今年は急増していることが見て取れます。近年は銃や武器を使用した犯罪が増えており、結果、殺人事件の件数が増えることになっているのが原因だろう、と考えられています。

Hawaii News Nowの記事より抜粋

 殺人事件は主に住民間のトラブルが原因で、発生場所もオアフ島西部などワイキキからは離れた場所で発生しており、観光客が被害者になるという事例は発生していません。しかしながら、金品を強奪される被害は住民だけではなく観光客にも発生しており、しかも脅迫手段として銃が使用されていますので非常に心配はしています。

 観光客だけではなく住民にも言えることですが、深夜、早朝の行動は極力避けること、人通りの少ない所へは近づかないことが重要だと思います。また、特に日本からの観光客へは、コロナ以前のように市バスを利用しての郊外への遠出は避けるべきと話しています。

ホテル周辺は夜間も人出は多いです。

一方、少し離れると人影もまばらになります。注意深い行動が必要です。

 犯罪だけではなく、ホームレスの増加や歯抜けになった商店街やモールなど、ビジュアル的にもマイナスな印象を与える問題もあります。日本からの観光客が増えれば、経済的にも政治的にもこれら問題の改善に影響を与えるだろうと期待しています。

本稿は、トランスオービット ハワイ マネージャーの水上直弘氏より寄稿いただいています。
※2022年7月26日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
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