ハワイの「今」を駐在員の視点から-増える犯罪件数、観光客が気を付けるべきポイントは

  • 2022年7月29日

マスク着用

 日常生活では病院などを訪れる以外でマスク着用を求められることはありません。ただ、ワクチン接種率も高いハワイでは慎重な人も少なくなく、スーパーマーケットなど店内ではマスク着用者は珍しくありません。また、重症化リスクの高い年配の方は屋外の散歩もマスク着用でしているのを見かけます。

 一方、観光客が多いワイキキでマスク姿はほとんど見かけません。先日、米本土へ出かける機会があり、流石にまだ機内ではマスクは必要だろうと着用して行ったのですが、乗客だけではなくマスク無しの乗務員もいたので驚きました。

 教室内ではマスク着用の徹底を継続していた公立学校でも、今月始まる新学期からは任意となっています。ハワイは、マスク無しの生活へ完全に舵を切っています。

地元民が主な郊外のインドア施設。エチケットとしてマスク着用をする人も多いです。

ニュースから見る現在のハワイ

 感染者数の増減、ワクチン接種、規制緩和など、新型コロナウイルスに関連する事項は色々あり、報道も目に止まりやすいですが、その他は夏休みらしい情報程度のニュースが多いように思います。旅行関連のニュースでは、「全日空のフライングホヌが帰ってきた」「ニュージーランドとの定期便が帰ってきた」というものがありました。また、旅行者にも影響のある銃の携帯に関するニュースについては、次ページで考察したいと思います。

出国前検査証明書(陰性証明)

 再開するニュージーランド旅行に陰性証明は必要なのだろうか?と気になり、調べたところ、「入国時に抗原テストは必要だがフライト搭乗前の検査は不要」となっていました。これに対して、再開からかなりの日数が経過している日本への渡航には、いまだ「入国者は出国前72時間以内に検査を受け陰性証明書を得る」というハードルが残っています。

 金銭的な負担は、200ドル前後だった検査費用が最安値85ドル(米国の健康保険所持者は無料)まで下がってきていますが、陽性判定が出た時の心理的な心配は旅行気分への大きな障害となっています。実際に、帰国できずに延泊を余儀なくされた人も少なからず出ているようです。ただ、感染場所に関しては必ずしもハワイばかりではないように思います。米国入国時には検査不要ですので、日本で感染し無症状のままハワイ旅行をし、帰国前検査で陽性が判明した人もいると思われます。特に最近は、コロナ禍中に主流だったロングステイではなく、以前のように4泊6日など短期間の滞在で来られる方も増えてきているからです。

 いずれにせよ、陽性判定が出た際の延泊費用を抑えるために、帰国前日に検査するのではなく、72時間前になったら速やかに検査をすることをお勧めしています。

街中もコロナ以前の日本人に馴染みの深い風景が見られるようになってきました。

次ページ >>> 銃携帯の規制緩和へ?住民や観光客への影響は