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スマートロックで宿泊施設のニューノーマルを支える-構造計画研究所 池田修一氏

コロナ禍で加速したチェックイン新時代への動き
民泊から高級ホテルまで広がる利用対象

-現在、どれくらいの導入実績があり、主にどのような宿泊施設が導入しているのですか。
RemoteLOCK 7i 導入例

池田 「RemoteLOCK」は世界で7万台の導入実績がありますが、日本では7000台、施設数にして1000軒弱といったところです。30室から100室規模のホテルが最多です。これまではフロントに張り付かせる要員の人件費削減の目的での導入が中心でしたが、最近はフロントを担当していた人材をカギの受け渡し作業や部屋への案内業務から解放し、コンシェルジュ的な仕事を含む他のサービスに当たってもらうことでサービス向上を図りたいという導入理由も増えています。

 また最近は、非対面の方が宿泊客の受けがいいという理由で高級ホテルが導入するケースも増えています。たとえば熊本・南阿蘇で10月にオープンした「THE ACONCAGUA RESORTS」は、広大な敷地に限定12室の客室を配置するハイクラスなリゾートですが、こちらも当社システムを導入しています。

 予約サイトで4つ星評価を受けている「RemoteLOCK」の導入ホテルからは、チェックインを非対面にしても利用客の評価は落ちなかったし、むしろ喜ばれたという反応もありました。

-スマートロック関連ビジネスへのコロナ禍の影響についてはいかがですか。

池田 コロナ禍でホテル開業計画が延期されるなどのマイナスの影響はありましたが、他方で非対面・非接触のサービスニーズが増大傾向にあり、先ほども説明したように対象とする宿泊施設が高級ホテルなどに拡大する傾向もあるため、マイナスの影響は緩和されました。

 宿泊施設以外のニーズも生まれています。現在に特に多いのは、ウェブ会議の増加によってテレワークブースの入室管理に「RemoteLOCK」を導入するケースです。予約サイトと連動してブースを利用するための暗証番号を発行できる点が評価されています。

-今後の「RemoteLOCK」の展開計画もしくは展開目標があれば教えてください。

池田 今年は年内に1万台まで増やしたいと考えています。中期的にはなるべく早く10万台の大台に乗せたいので、指数関数的な増設が必要だと思っています。これまでは客室数が100室までの宿泊施設を対象としてきましたが、現在は120室から150室規模の宿泊施設にもアプローチしています。また解錠・入室方法についてもこれまでの暗証番号方式だけでなく、選択肢を拡大することも予定しています。

 ニーズは沢山あります。ファミリー向けの宿泊施設では、誰が先に温泉や大浴場へ行って、誰が一番早く戻って来て部屋のカギを開けるかが問題になったりしますが、「RemoteLOCK」なら暗証番号をシェアすれば問題解決できます。

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