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ハワイの「今」を駐在員の視点から-観光客の受け入れ再開に期待、失業率はパンデミック発生後の最低値に

 ハロウィンも終わり、ハワイでは11月末から12月へと続くホリデーシーズンの準備が進んでいます。コロナウイルスの感染も収まりつつあり、日々のニュース報道は、感染者数よりも規制緩和の進捗の方が気になるようになってきています。

 ワイキキは前月同様にまだ閑散としていますが、「11月からは観光客の受入れを再開する」という知事発表もあり、再び今夏のような混雑状態へとリバウンドするのか、ホリデーシーズンに相応しいワクワクした気持ちも生まれています。また、大幅な規制緩和も開始しましたので、復活向けた大きなステップも踏み出しています。

 とはいえ、まだワクチンを含むコロナウイルス関連の報道も多く、市民としては心配な事案も存在します。そんな複雑な心境になるハワイの現在をレポートします。

今年はハロウィンを楽しむ市民も多く、日常が戻り始めたのが実感できました。

劇的に改善した新型コロナウイルス感染状況

 月末時点でのハワイ州の新規感染者数比(7日間移動平均値)は以下でした。

市郡陽性率州全体ホノルルマウイハワイカウアイ
新規感染者数(8月)8.1%863.3名601.7名89.6名138.6名33.4名
新規感染者数(9月)3.6%267.3名178.4名20.9名49.6名18.4名
新規感染者数(10月)1.7%115.0名58.9名14.7名25.0名16.4名
2021年10月30日現在:State of Hawaii, Department of Health

 感染拡大が急速に収まった日本と同様に、ハワイでも新規感染者数は劇的に減りました。「10月末には陽性率は1.5%以下になるだろう」と予測されていましたが、ほぼ実現しています。身近に感染者が出る状況もなくなっていますので、日々の生活ではマスク着用と手指消毒以外に特に注意深く行動する場面もありません。

 その他、関連するニュースとしては、ホノルル動物園の雌雄2匹のライオンが経路不明で新型コロナウイルスに感染し、雄ライオンの方は発症後に死亡したと報道されています。

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