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オーストラリア パース、「新型コロナウイルス」に関する最新情報

  • 2021年11月2日
  • 出典:OTOA

パースにおける新型コロナウイルス(COVID-19)に起因する、旅行者が知っておくべき行動制限、観光施設、飲食店、商店のオープンなどの最新情報をお知らせいたします。

■ 西オーストラリア州、2021年内は引き続き国境はクローズする見通し

2020年3月のパンデミック以降、オーストラリアへの入国だけでは無く、自国民の出国をも厳しく制限して来たオーストラリアですが、2021年10月01日、オーストラリア連邦政府 スコット・モリソン首相より、ワクチン接種率が80%を超えた州より段階的に国境をオープンして行く旨の発表がありました。

これに伴い、ワクチン完全接種済みであること、搭乗72時間前以内の新型コロナウイルス陰性結果の提示など、各種制限は課される予定となっておりますが、

ニューサウスウェールズ州とビクトリア州は2021年11月01日より、

クイーンズランド州は2021年12月17日より、

タスマニア州は2021年12月15日より、

オーストラリア市民(永住者及びその家族含む)に対しそれぞれ国境をオープンする発表が行われ、ノーザンテリトリー準州や南オーストラリア州に関しても年内の国境オープンに向けた動きがあります。

このような中、西オーストラリア州のマーク・マクガワン州首相は、西オーストラリア州は2021年内に国境をオープンする計画は無く、またニューサウスウェールズ州やビクトリア州のような国内感染多発地域との州境も年内は引き続き厳しく規制する見通しを発表しており、西オーストラリア州の州境並びに国境オープンは他州と比べると、大幅に遅れることとなる見通しとなっております。

■ 西オーストラリア州では職種によりワクチン接種を義務化

2021年10月20日、西オーストラリア州は警察官、消防士、医療施設勤務者などのハイリスク従事者、また学校、スーパーマーケット、宿泊施設、レストランやベーカリーなど多くの職種の労働者に対し、ワクチン接種を義務付ける旨の発表を行いました。

これにより、西オーストラリア州の110万人の労働者が対象となり、これは州労働者人口の75%に相当します。

職種・職域ごとに期限が設けられており、警察官、消防士、医療施設勤務者などのハイリスク従事者は、2021年12月1日までに1回目のワクチン接種を、2021年12月31日までにの2回目のワクチン接種を終わらせる必要があります。一方、学校、スーパーマーケット、宿泊施設、レストランやベーカリーなどのその他対象者は、2021年12月31日までに1回目のワクチン接種を、2022年1月31日までに2回目のワクチン接種を終わらせる必要があります。

この発表の翌10月21日には、ワクチン接種義務化に反対する数百人規模のデモ集会が開かれ、また州警察の発表によると、マーク・マクガワン州首相に対し、脅迫電話や脅迫メッセージが送られて来ており、西オーストラリア州内において大きな波紋を広げております。

→ ワクチン接種が義務化される職種とその接種期限に関する詳細

 https://www.wa.gov.au/sites/default/files/2021-10/Mandatory-COVID-19-vaccinations-summary.pdf

■ 西オーストラリア州の規制緩和状況(2021年10月31日現在)

西オーストラリア州での規制緩和状況は下記通りとなっております。

* 屋内外施設、イベント会場での人数規制は撤廃

 ・プライベートな集会、コンサート、スポーツ観戦や結婚式など、定員100%で開催が可能

 ・ビジネス上のイベント開催者は新型コロナウイルス安全計画書を作成し、

  入場者の連絡先の登録をする必要がある

 ・500人以上のイベントにおいては、新型コロナウイルス・イベント・チェックリスト

  または計画の作成が必要

* 全ての事業者は「SafeWA」アプリを利用し、入場者・来場者の登録を行う必要がある

→ 西オーストラリア州における規制状況の詳細

 https://www.wa.gov.au/organisation/department-of-the-premier-and-cabinet/covid-19-coronavirus-what-you-can-and-cant-do(英語)

■ 西オーストラリア州の州境オープン状況(2021年10月31日現在)

オーストラリアの州を

* 非常にリスクの低い州

* リスクの低い州

* リスクが中程度の州

に分け「非常にリスクの低い州」からは、隔離無しで西オーストラリア州に入ることができます。

「リスクの低い州」からは、14日間の自主隔離、及び自主隔離11日目に新型コロナウイルス検査を受ける必要があり、「リスクが中程度の州」は原則入州不可となります。

* 非常にリスクの低い州: 

 ノーザンテリトリー準州、タスマニア州、南オーストラリア州、クイーンズランド州

 入州を隔離無しで許可。オンライン登録要。

* リスクの低い州: なし

 14日間の自主隔離が必要。

 また自主隔離11日目に新型コロナウイルス検査を受ける必要がある。オンライン登録要。

* リスクが中程度の州: オーストラリア首都特別地域

 原則入州不可

* リスクが高い州: なし

 特別な許可を得た場合は入州が可能。

 条件として最低でも1回のワクチン接種、72時間以内のPCR検査の陰性結果等が求められる。

 14日間の自主隔離が必要。

* リスクが非常に高い州: ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州

 特別な許可が無い限り入州不可。

 特別な許可を得られるのは政府関係者、特別な業務の従事者に限られ、

 最低でも1回のワクチン接種、72時間以内のPCR検査の陰性結果等が求められる。

 14日間の強制隔離が必要。

2021年10月30日、西オーストラリア州政府は「非常にリスクの低い州」以外からの入州に際し、ワクチン完全接種(2回)を義務付ける旨の発表を行いました。

「リスクが中程度の州」、「リスクが高い州」、「リスクが非常に高い州」に該当する州からの場合、2021年11月05日 午前0時01分より、

「リスクが低い州」に該当する州からの場合、2021年11月15日 午前0時01分より、

西オーストラリア州への入州に際し、ワクチン完全接種(2回)が求められることとなります。

→ 西オーストラリア州発表の管理された州境の詳細

 https://www.wa.gov.au/sites/default/files/2021-04/C-19_WA_Controlled_Border_entry.pdf

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■ 西オーストラリア州における新型コロナウイルス・ワクチン接種状況(2021年10月31日現在)

西オーストラリア州では、12歳以上の全ての州民がワクチン接種の予約及び接種が可能です。

西オーストラリア州のワクチン接種サイト「Roll up for WA」にて予約を行い、州運営のクリニックの他、GP(一般医)、連邦政府運営のワクチン接種会場でワクチン接種が可能です。

→ Roll up for WA

 http://rollup.wa.gov.au/

2021年10月08日からは、Claremont及びJoondalupのワクチン接種会場では予約無しでのワクチン接種が可能となっております。

西オーストラリア州のワクチン接種率は、全豪の他州と比較すると、クイーンズランド州と並び最低レベルとなっており、ワクチン接種率の向上が急がれております。

※全オーストラリアと西オーストラリア州のワクチン接種率の対比

 1回のワクチン接種を受けた人口比率: 全国 88.1% / 西オーストラリア州 78.3%

 2回のワクチン接種を受けた人口比率: 全国 76.8% / 西オーストラリア州 62.6%

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■ 西オーストラリア州の新型コロナ感染状況(10月30日現在

* 市中新規感染者数(24時間) --- 0名

* 帰国者新規感染者数(24時間) --- 0名

* 現感染者数 --- 0名

* 累計感染者数 --- 1,112名

* 累計死者数 --- 9名

以上、ご注意ください。

■ 新型コロナウィルスに関する外部情報

* 在パース日本国総領事館 新型コロナウィルス情報

 https://www.perth.au.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

* オーストラリア連邦政府 新型コロナウィルス感染者数状況

 https://www.health.gov.au/news/health-alerts/novel-coronavirus-2019-ncov-health-alert/coronavirus-covid-19-current-situation-and-case-numbers

* 西オーストラリア州政府 新型コロナウィルスに関連する情報

 https://www.wa.gov.au/government/covid-19-coronavirus

情報提供:株式会社トランスオービット日本海外ツアーオペレーター協会