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【コラム】読者のコメントに垣間見える観光産業の光

  • 2021年9月24日

 インタビューや専門家からの寄稿、現地レポート等に読者の皆さんから頂くコメントがお陰様で増えております。その中でも「若手のキモチ!」にインタビューイーとして出て下さっている方はご自身の正直な気持ちや思いを吐露していただいていることも有り、コメントも特に盛り上がっています。

 もちろん、ポジティブなコメントばかりでは有りませんが、大半は共感や激励、アドバイス等です。今なお観光産業に従事されている方及び転出せざるを得なかった方はご自身にも苦悩や辛苦が当然あるでしょうが、それを横において、インタビューイーや産業の若手の為にコメントしていただいている事に感謝すると共に、観光産業の未来に希望を感じます。

 因みにこの「若手のキモチ!」は当社の20代の社員二人が企画・発案し、インタビューイーの発掘から執筆まで行い、上司や先輩の校閲等を経ず掲載しています。彼らの起案の動機の一つは、社長(私の事です…)のインタビューはトップ又はそれに準じる人ばかりで、面白くない。若手は普段会うことも無いような偉い人の話にはほとんど興味がない。正直「ムッと」したのですが、この反射的に「ムッと」するのは、その企画や内容とは関係なく、否定されることへの反応なんだと思います。

 ベテランは若手からの提案に対しては物言いや過去及び現状への非難部分は聞き流し、提案内容そのものだけで判断する習慣を身につけたいものです。

 一方、若手には、目的はやりたいことを認めさせることなのですから、相手が思わず認めてしまうよう「上手」にやって頂きたい。そうした上でも、毎回却下されるとしたら、判断者や会社に問題が有るか、企画が本当に駄目かのどちらかです。前者だと確信が持てるなら、転職か独立を勧めます。

岡田直樹
㈱エフネス代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人。27歳でエフネスの前身㈱ルゥエストを創業し、31周年にあたる今年に至る。旅行素材のホールセール、観光関連企業への決済サービス提供、緊急対応代行、業界誌トラベルビジョン運営等々、主に観光産業内のB2B事業に携わる。
㈱ティ・エス・ディ代表取締役、一般社団法人インバウンドデジタルマーケティング協議会理事、㈱ミックナイン社外取締役​