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ツアーGP最優秀賞、KNT関東「BANANA FISH」コラボ商品の舞台裏

KNT関東の若手がミーティングで発掘
ソーシャルメディアを活用、販促や共感のツールに

(左から)清水氏、金井氏 清水 今回のツアーについては、参加者が個々に楽しむための聖地巡礼ツアーではなく、聖地での感動を共有できるものにしたいと考えていた。SNSについては販促のためだけでなく、共感を醸成するためのツールとしても活用できたと思う。催行中は、現地から立ち寄った場所の写真をTwitterにアップする参加者の方がいたりして、参加できなかったファンとも体験や感動を共有しようとする動きが見られた。

-そのような動きは事前にある程度予想できていましたか

金井 その投稿を、参加されていない方々がリアルタイムでシェアし、盛り上がるといった反応は想定外でした。また、参加者の皆様は私達の想像以上に作品への思い入れが強く、最終話の上映会では涙されている方もいらっしゃいました。

清水 私が驚いたのは、ツアーの終了直後に弊社のお客様相談窓口に「次のツアーはいつですか」という問い合わせを多数いただいたことだ。これもSNSによる力ではないかと思っています。

-受賞理由の1つとして、オフシーズンのニューヨークへの送客に貢献したことが挙げられていましたが

金井 アニメの最終話の放映が12月に予定されていたので、最初はそのタイミングにあわせてツアーを催行しようと考えていましたが、しかしクリスマスなどが近いと、どうしてもコストが高くなってしまいます。若年層のファンも多いなかで、少しでも多くのファンの方にご参加いただける価格に抑え、最終話の放映が終わって物寂しい気持ちに苛まれる人たちの気持ちにお応えすることができそうな2月頃が良いのでは、と判断しました。

-今後は第2弾ツアーを発売するそうですが

金井 今年の11月に催行する計画で、8月中旬以降に募集を開始します。前回のツアーは3泊5日だったので、次回は期間を少し長くして、内容もさらに濃いものにするつもりです。

清水 コンテンツ開発チームでは、その他にもさまざまなツアーを企画中で、6月には「ミュージック・ライフが見たクイーン in ロンドン・モントルー」といったツアーも発売している。

-最後に、今後の目標をお聞かせください

金井 コンテンツ開発チームはまだまだ経験が足りないので、今後は社内外と連携して色々な企画を実現していきたいと思います。また、チームの仕事を現在の手探りの状態から脱却させて、早くルーティン化できるまでにしていきたいです。

 商品の企画や造成については、それぞれの作品を重んじることを忘れずに、その世界をツアーやリアルイベントに反映できるようしていきたいと考えています。そのほか、日本人だけでなく訪日旅行者への入口を作りたいと考えています。

-ありがとうございました