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KAYAK、本格参入1年で「目標は十分達成」、今後はマス広告検討

旅行ツールの提供で他社と差別化
NDCでサービス改善も

-今後の日本での認知度向上について、お考えをお聞かせください

山下 1年間、SEM、SEO、ソーシャルメディアや雑誌などでのピーアール活動を展開してきたが、本格参入前は弱かったSEOは改善してきた。ピーアールについては、インフルエンサーとのコラボレーションを実施しているが、インフルエンサーにTripsが好評で、契約期間後も自主的にTripsをアピールしてくださっている方もいる。

 今はもう少しマスにアピールするタイミングにきたと感じている。とはいえ、他社のように大掛かりなテレビCMを打つのはもう少し先の話。まずは9月に入ってから、youtubeでビデオ広告を始めており、消費者の反応を見ながら徐々に少しずつ広げていきたい。

 アフィリエイト契約を増やし、テレビCMを打つことでユーザーを爆発的に増やすことはできるが、そうするとコンバージョン率が下がってしまう。我々は購入意欲が高く、実際に購入してくださるユーザーを重視しているので、焦らずじっくり増やしていきたい。


-競合との差別化についてお考えを教えてください

山下 価格比較は重要だが、我々は単なる「価格比較サイト」ではなく「旅行ツール」としてKAYAKを売り出している。Tripsに加え、行きと帰りに別の航空会社の片道航空券を検索・購入できるツールなども提供している。

 過去数十年の検索データから航空券の料金予測ツールも提供中。AIを活用して1週間先までの価格動向を予測するもので、天気予報レベルの正確性がある。なぜ料金が上下するかという理由もグラフなどで提示しているので、ユーザーにもご理解いただいている。

 このほか、同じグループのBooking.comやAgodaと協業し、KAYAKのエンジンを使って航空券が検索できるようにしている。

 なお、KAYAKではmomondoやCheapflights、Checkfelixなどのメタサーチブランンドを運営しているが、日本進出は今のところ考えていない。まずはKAYAKのブランドで日本では展開したい。

 他のメタサーチブランドとは相互で提携しており、KAYAKに未掲載のコンテンツを他のメタサーチブランドから転載できる仕組みがある。例えば日本の航空会社がKAYAKと契約した場合も、希望すれば他のメタサーチにもコンテンツを掲載できるので、パートナーの皆様にとってはメリットになるのと思う。


-IATAのNDC(New Distribution Capability)で最高レベルのレベル3認定を取得していますが、理由を教えてください

山下 KAYAKでは自社サイトで航空券やホテルなどを予約できる機能があり、これまでも他社とAPI接続で実施してきた。NDCについては米国本社に数年前に専門のチームを設立して注視してきた。NDCを利用することで、自社サイトの機能向上をめざしたいと考え、レベル3を取得した。

 米国の航空会社は「ベーシックエコノミー」のように、サービスを限定したエコノミークラスを設定している。ベーシックエコノミーの購入者は、座席の選択や機内食などを追加で購入したいというニーズがあるだろう。NDCにより、今までよりもこうしたアンシラリーサービスの情報を取得しやすくなり、お客様に細かい情報を提供できるようになる。すでに米国の航空会社と取り組みを開始している。


-ありがとうございました

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