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フランス、地方商品順調、羽田就航に期待-ランデヴー・フランスより

  • 2014年5月8日

AF羽田便の就航は地方客獲得の機会
テーマ性のある素材を通し新たな切り口を提案

日本からは35社が参加。メイエール氏は「地方の魅力を旅行会社に直接知ってもらえることは非常に意義がある」話した メイエール氏は、2014年の見込みについて航空機のキャパシティなどに左右されるとしつつも、3月30日からエールフランス航空(AF)のパリ/羽田便が運航を開始したことは「非常にいいニュース。特に日本の地方からのアクセスが良くなる。地方の消費者を取り込むチャンス」と期待を示した。

 今後は、例えばリヨンやボルドーを中心としたワインや食のルート提案など、テーマ性と地方の魅力をタイアップさせた切り口でピーアールしていく。昨今旅行会社により商品化されたフランスのロングステイについても「地方都市滞在の新たな切り口としてポジティブな要素として考えている。歴史的な見どころも多く、町によってはドイツやスイスなど周辺諸国へのアクセスもいい」とアピールしていく考え。さらに一般消費者向けにフランスフォトコンテストを開催するなど、インターネットやメディアを駆使したBtoCのプロモーションを展開していく。

 このほか6月に日本でワークショップ「先取りフランス」を開催するほか、メディアやWebサイトを通じてFIT向けにも情報発信していく考えだ。ラクレッソニエール氏も「日本とフランスの業界は築き上げてきた長い歴史を一層強固なものにしていきたい」と語った。


「パリはすべてのフランスへのゲートウェイ」
 安全対策にも尽力しつつパリの魅力を発信

パリ観光会議局局長のニコラ・ルフェーヴル氏 ATFでは日本人の人気が高いパリについても、引き続き日本人の誘客を強化するとともに、パリを起点とした地方への需要の取り込みをはかっていく。パリ観光会議局の2013年の統計では、パリを訪れる外国人観光客は8.2%増の1550万人で、ここ10年来で最高数を記録。2013年7月にパリ観光会議局局長に就任したニコラ・ルフェーヴル氏は、「パリはすべてのフランスの入り口。パリ市のアクティビティや滞在を充実させることで、リピーターを獲得し、さらに地方へと市場を発展させていく。重要な任務だ」と意気込みを示した。

 また、同氏は日本についても「ロングホールの最重要市場の1つ」との認識で、「食やショッピングなど生活の細部に踏み込んだ動きのある情報発信をしていきたい」と語った。さらに「外国人客に対する安全対策の強化」として警察との連携を強化し安全性の一層の向上をめざすほか、有事の際の警察への行き方といった情報の整備、ホテルや旅行会社、地下鉄、国鉄などとの協力による個人観光客に対する注意喚起をさらにはかっていくという。「観光客が"安全だ"というポジティブなイメージを持つ、魅力ある観光地としていきたい」と考えを述べた。