楽天トラベル、第1四半期取扱高は13.8%増−GW好調、震災から「完全に回復」

  • 2011年5月13日
 楽天トラベルの2011年12月期第1四半期(2010年1月1日〜3月31日)の予約流通総額(取扱高)は、前年比13.8%増の931億円となった。楽天の同期間の連結業績のうち、国内バスサービスと海外拠点を除いた楽天トラベル単体の業績では、売上高は9.9%増の54億300万円、営業利益も7.1%増の20億6100万円と好調に推移した。楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏は「東日本震災がなければさらに良い伸び率だったはず」と震災の影響に触れながらも、「トラベルの伸びは完全に回復した」とし、第2四半期についてもさらに成長するとの予想を示した。

 同氏によると、震災の影響でビジネス需要の1人利用が減少したが、ゴールデンウィークには2人、3人利用の国内レジャー需要が増加しており「海外旅行が国内旅行に切り替わっているのでは」との分析だ。また、楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏によると、GWの国内旅行宿泊実績は20.1%増となった。4月当初は13%減の予想だったが、4月20日時点では回復基調にあったことから11%増に予想を修正。GW間際の予約の急速な伸びやモバイルからの予約の増加により、さらに予想を上回る結果となった。同社で実施した間際予約キャンペーンも非常に好調だったという。岡武氏によるとGW以降の5月、6月も間際予約傾向が続いており、「予約の直近化が進んでいる」という。

 今後は夏の需要に向けて、プロモーションを積極的に展開していく。地方自治体や旅館組合などと協力し、需要喚起をはかることで「夏に向かって盛り上げていきたい」考えだ。


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