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11年GW、震災後問い合わせ半減以下−日並びよく遠距離人気、エイビーロード

 エイビーロード・リサーチセンターによると、2011年のゴールデンウィーク(GW)の海外旅行について、東北地方太平洋沖地震後の問い合わせ数は震災前と比較して半減以下に減少した。同社が運営する海外旅行検索・比較サイト「エイビーロード」のEメール問い合わせ数を見ると、震災前の3月4日から3月10日を100%とした場合、震災の起きた3月11日から17日は55.6%減、翌週の3月18日から24日は55.5%減と減少。このうち、東京出発は震災週が62.5%減、翌週が56.4%となり、全国平均をやや下回った。

 2011年のGW期間(2011年4月29日〜5月8日)の渡航先の傾向は、長期休暇が取りやすい日並びが影響し、長距離方面が人気となった。エイビーロードで問い合わせが多かった渡航先を集計したところ、もっとも人気が高かったのはオアフ島で、2位がパリ、3位がバリ島となった。バルセロナ、イスタンブール、フィレンツェといった長距離方面がトップ10入りし、バンコク、台北、グアムの中距離方面と入れ替わった。また、問い合わせシェアが伸びた渡航先は、1位がクスコ、2位がリマ、3位がナポリとなり、トップ10全てを長距離方面が占めた。

 平均ツアー日数は、2010年GW期間(2010年4月29日〜5月9日)は平均5.7日だったが、2011年は平均6.2日と増加した。日程別の問い合わせ件数も、2010年は5日間がもっとも多く29.9%だったが、2011年は6日間が一番多く25.7%を占めた。出発希望日は24.5%を占めた4月29日、帰国希望日は17.7%を占めた5月5日がピークとなった。

 また、羽田出発ツアーのシェアを見ると、2010年は対全国で2.3%、東京出発に限定すると3.2%だったが、2011年は対全国で約7.0%、東京出発限定で約9.6%となり、前年の約3倍のシェアとなった。