重慶新世紀、新三峡クルーズ商品の造成促す−日本人利用者拡大へ販売強化

来日した同社社長のリュウ(※へんが文、つくりがりっとう)彦氏は、「三峡ダムが本格稼動し景観が変わった。これまで行けなかったエリアにも行けるようになった」と話し、新たな三峡クルーズの商品造成を訴えた。また、同社社長補佐の趙戈非(チョウ・カヒ)氏によると、2010年の利用者約7万人のうち、海外からはアメリカやドイツ、カナダを始めとした欧米の利用者が多く、全体の52%を占めたという。趙氏は、「ピーク時は外国人利用者の半数が日本人だった。今後は日本をはじめとするアジアの需要を開拓していきたい」とし、今年は日本人を約3倍増となる1000人に引き上げたい考えを示した。
同社の所有する船は現在5隻だが、2015年には15隻にまで増やす計画。趙氏は、「新しい船で設備も充実していく。ただ船を運航するのではなく、快適なクルーズを提供できる」ことをアピールする。また、パッケージツアーでの販売がメインのため、旅行会社向けに積極的にプロモーションしていく考えだ。

また、総代理店のパシフィックリゾートは三峡クルーズと四川や湖北などとの組み合わせも提案。四大仏教聖地の峨眉山や、中国の茶葉が初めて人工栽培された四川省の蒙頂山などと組み合わせることで、テーマ性をもたせ多様なSITツアーが可能とアピールした。