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訪日旅行の市場規模、観光・レジャーが45.9%、ビジネスとMICEは29.9%

  • 2010年12月1日
 観光庁が実施した訪日外国人消費動向調査(2010年7月〜9月)によると、訪日客の来訪目的別の平均支出額から外客数を乗じて算出した市場規模は、「観光・レジャー」が1356億円、全体の45.9%となった。さらに観光庁では、ハネムーンや学校関連の旅行、イベントを観光性の高い市場と捉えており、これらを含めた観光性需要の市場は1418億円、シェアは48.0%と推計する。

 一方、MICEや商談などのビジネスを含む業務性の高い市場の消費額は884億円で、全体の29.9%となった。内訳は「インセンティブ」が6億円、「展示会・見本市」が48億円、「国際会議」が131億円、「研修」が135億円、「商談等その他ビジネスが」が564億円などとなっている。

 来訪目的別の平均支出額では、「観光・レジャー」が10万2073円に対し、「商談等その他ビジネス」は14万3802円と上回っている。このほか「展示会・見本市」は14万3581円、「国際会議」は12万1023円、「研修」が12万5920円で、業務性渡航は観光性渡航よりも支出額が高い。このほか、「インセンティブツアー」は8万526円、「イベント」11万44665円、「親族・知人訪問」は12万2373円。ちなみに、訪日外国人を来訪目的で割合をみると、「観光・レジャー」が55.3%、業務目的は26.7%となっている。

 同調査は8月20日から9月15日まで、日本を出国する訪日外国人を対象に全国の11の主要空海港の国際線ターミナル登場待合ロビーで実施。有効サンプル数は7519であった。


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※訂正案内(2010年12月10日 10時05分)
訂正箇所:第3パラグラフ第3文
誤:「イベント」11万44665円

正:「イベント」11万4465円