DS模擬問題:スペイン編 2大諸島に見るスペインの島々の魅力
問 バレアレス諸島の特徴として、間違っているものは次のうちどれか
A バレアレス諸島は“地中海の楽園”と呼ばれるリゾート地である
B マヨルカ島と縁のある人物にショパンがいる
C マヨルカ島では“マヨルカの雪”と称されるオリーブの花が咲く
D イビサ島には世界遺産がある
――正解は下記へ
ココに注目!
▽地中海リゾートの定番バレアレス諸島
スペイン本土の東に位置するバレアレス諸島は、4つの島を中心とする自治州を形成している。なめらかな海岸線や入江、岬などを擁する人気のリゾート地で、その愛称は“地中海の楽園”だ。
特に、最も大きなマヨルカ島は、夏は暑すぎず、冬は寒すぎない気候と年間300日の晴天日から、ヨーロッパの人々にとって避暑地、避寒地として人気が高い。リゾート目的だけでなく、欧州のサッカーチームが冬期キャンプで訪れることでも有名だ。なにより、1838年にフレデリック・ショパンが結核の療養目的で恋人の女流作家ジュルジュ・サンドと半年滞在したことで、多くの人にその名を知られている。
マヨルカ島の玄関口は、州都でもあるパルマ・デ・マヨルカ。見どころは、マヨルカを征服したハイメ1世によって建築された大聖堂だ。ゴシック様式の聖堂が完成したのは16世紀で、中央祭壇上のバラ窓やステンドグラスはガウディの作品となっている。旧市街を歩くと、16世紀から18世紀に建てられたパティオ(中庭)のある大邸宅が点在しており、オレサ邸、ビボット邸、パルメル邸、モレル邸など見学可能な邸宅も多い。現在は美術館になっている15世紀のゴシック建築ラ・ロンハでバレアレス諸島出身者の作品を見たり、丘の上に建つベルベル城からパルマの街を見渡すのもおすすめだ。
また、郊外を回るならレンタカーがいいだろう。豊かな緑と美しい海はもちろん、北部には断崖絶壁、東部にはドラック洞窟など巨大な鍾乳洞があり、多彩な景観が楽しめる。春先にはアーモンドの木がサクラのような花を咲かせ、“マヨルカの雪”と呼ばれる美しい景色を見せてくれる。
マヨルカより本土に近いイビサ島もユニークなデスティネーションだ。この島が注目されたのは戦後、ヨーロッパのヒッピー文化の中心地となったことから。1990年代はヨーロッパのクラブ文化を牽引し、最新の音楽を求めて若者が押し寄せた。現在でも夏場に開催するパーティーや有名DJのプレイが若者たちをひきつけている。また、イビサ島は1999年に「イビサ、生物多様性と文化」として複合遺産に認定されており、世界遺産のある島という魅力もある。
▽火山性地形が織りなすカナリア諸島の自然景観
スペインの島々といえば、北アフリカの大西洋岸に位置するカナリア諸島にも注目したい。テネリフェ島を中心とする大きな7つの島と小さな島々からなる自治州で、こちらは火山性の地形が特徴。過去の火山活動で多くの火口や洞穴が形成されているほか、スペインで最も標高が高い3718メートルのテイデ山を擁し、周辺を含むテイデ国立公園は2007年に世界自然遺産に登録された。山々に加え、広大な砂浜や珊瑚礁、岬など変化に富んだ景観に恵まれているほか、1年を通して泳げるほど温暖な気候により、ヨーロッパから多くの人々がリゾートに訪れている。
カナリア諸島最大にして中心となるのはテネリフェ島だ。首都はサンタ・クルス・デ・テネリフェで、ここは美術館や博物館など見どころが豊富。北部の都市サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナは、かつてこの地方の政治・学問の中心地だったところ。1701年にカナリア諸島初の大学、ラ・ラグーナ大学が開校し、大学都市として発展した。1999年には、ラ・ラグーナの歴史地区が世界文化遺産に登録されている。
240キロメートルにおよぶ海岸線にいくつものビーチが点在するのは、グラン・カナリア島。特に南部は、9キロメートルもの黄金の砂浜が続くイングレス・ビーチや砂丘が広がるマスパロマス、国際的なウインドサーフィン天国のリゾート地、ポソ・イスキエルドなどがある。
スペイン本土に最も近いランサローテ島は、300以上のクレーターが見どころの火山島。自然の溶岩を利用した、300人を収容できるコンサートホールがあり、独特の雰囲気の中で数々のコンサートが行われている。また東部では、大規模な火山地形を擁するティマンファヤ国立公園が見どころだ。

正解:C

B マヨルカ島と縁のある人物にショパンがいる
C マヨルカ島では“マヨルカの雪”と称されるオリーブの花が咲く
D イビサ島には世界遺産がある
――正解は下記へ
ココに注目!
▽地中海リゾートの定番バレアレス諸島

特に、最も大きなマヨルカ島は、夏は暑すぎず、冬は寒すぎない気候と年間300日の晴天日から、ヨーロッパの人々にとって避暑地、避寒地として人気が高い。リゾート目的だけでなく、欧州のサッカーチームが冬期キャンプで訪れることでも有名だ。なにより、1838年にフレデリック・ショパンが結核の療養目的で恋人の女流作家ジュルジュ・サンドと半年滞在したことで、多くの人にその名を知られている。
マヨルカ島の玄関口は、州都でもあるパルマ・デ・マヨルカ。見どころは、マヨルカを征服したハイメ1世によって建築された大聖堂だ。ゴシック様式の聖堂が完成したのは16世紀で、中央祭壇上のバラ窓やステンドグラスはガウディの作品となっている。旧市街を歩くと、16世紀から18世紀に建てられたパティオ(中庭)のある大邸宅が点在しており、オレサ邸、ビボット邸、パルメル邸、モレル邸など見学可能な邸宅も多い。現在は美術館になっている15世紀のゴシック建築ラ・ロンハでバレアレス諸島出身者の作品を見たり、丘の上に建つベルベル城からパルマの街を見渡すのもおすすめだ。
また、郊外を回るならレンタカーがいいだろう。豊かな緑と美しい海はもちろん、北部には断崖絶壁、東部にはドラック洞窟など巨大な鍾乳洞があり、多彩な景観が楽しめる。春先にはアーモンドの木がサクラのような花を咲かせ、“マヨルカの雪”と呼ばれる美しい景色を見せてくれる。
マヨルカより本土に近いイビサ島もユニークなデスティネーションだ。この島が注目されたのは戦後、ヨーロッパのヒッピー文化の中心地となったことから。1990年代はヨーロッパのクラブ文化を牽引し、最新の音楽を求めて若者が押し寄せた。現在でも夏場に開催するパーティーや有名DJのプレイが若者たちをひきつけている。また、イビサ島は1999年に「イビサ、生物多様性と文化」として複合遺産に認定されており、世界遺産のある島という魅力もある。
▽火山性地形が織りなすカナリア諸島の自然景観

カナリア諸島最大にして中心となるのはテネリフェ島だ。首都はサンタ・クルス・デ・テネリフェで、ここは美術館や博物館など見どころが豊富。北部の都市サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナは、かつてこの地方の政治・学問の中心地だったところ。1701年にカナリア諸島初の大学、ラ・ラグーナ大学が開校し、大学都市として発展した。1999年には、ラ・ラグーナの歴史地区が世界文化遺産に登録されている。
240キロメートルにおよぶ海岸線にいくつものビーチが点在するのは、グラン・カナリア島。特に南部は、9キロメートルもの黄金の砂浜が続くイングレス・ビーチや砂丘が広がるマスパロマス、国際的なウインドサーフィン天国のリゾート地、ポソ・イスキエルドなどがある。
スペイン本土に最も近いランサローテ島は、300以上のクレーターが見どころの火山島。自然の溶岩を利用した、300人を収容できるコンサートホールがあり、独特の雰囲気の中で数々のコンサートが行われている。また東部では、大規模な火山地形を擁するティマンファヤ国立公園が見どころだ。

正解:C