itt TOKYO2024

2010年の海外旅行、09年実施者の意欲は86%−イタリア、フランス、豪州人気

  • 2010年6月28日
 エイビーロード・リサーチ・センターが実施した「エイビーロード海外旅行調査2010」によると、2009年に海外旅行をした人で2010年にも行きたい、もしくはすでに海外旅行に行った人は85.5%で、前回よりも1.8ポイント増加した。このうち、すでに海外旅行に行ったのは14.4%。海外旅行に行く気はないのは14.5%であった。

 行きたい方面は1位がイタリア(37.2%)、2位がフランスとオーストラリア(33.2%)で、上位3位の顔ぶれは前年と変わっていない。属性別でもイタリアは「既婚子どもあり」以外で1位。また「未婚女性」の3位にイギリスが入ったほかは、すべて総合上位3位の方面がランクインした。そのほか4位スペイン(29.2%)、5位イギリス(27.8%)、6位アメリカ東部(25.8%)など、遠距離方面の人気が高い。

 一方、2009年の渡航先で最も多かったのは韓国(23.2%)で、前年より45ポイント増加。伸び率でも1位となった。2位はハワイ(オアフ島)(12.2%)、3位は上海(7.9%)で、近距離方面が多い。同行者別では、韓国が「ファミリー(親連れ家族)」「夫婦」「カップル」「友人」「一人旅」のいずれでも1位となり、残る「ファミリー(子連れ家族)」「ハネムーン」はハワイ(オアフ島)が1位となった。渡航先満足度ランキングではハワイ(オアフ島)、「ハワイ(オアフ島以外)」「ドイツ」が同率(97%)で1位となった。全体的に満足度は高く、17位の香港まで90%以上となったが、トップ10位内にはハワイを含むアメリカとヨーロッパの国々がランクインした。

 なお、2009年最後の海外旅行の形態では、「フルパッケージツアー」が18.8%、一部の観光やアクティビティなどが入っている「中間パッケージツアー」が17.5%で、ほぼ前年並み。フリーパッケージツアーが28.0%で2.8ポイント増加した一方、個人手配旅行は35.7%で2ポイント減少した。

 同調査は3月23日から3月26日まで、インターネットで実施した。2009年1年間に複数回海外旅行をしている人を対象に、最後に行った旅行に特定して回答を得ている。調査集計数は5280人。