仏・ニース、日本市場に適した商品開発に意欲−カーニバルなどイベントも

現在の日本人訪問者数の動向についてザノン氏は、「景気などによって多少の減少はあるが、他市場に比べて安定している。この10年ほどは堅調な推移を続けている」と分析。これに加え、日本人が「さまざまなアクティビティに興味を示す質の高い旅行者」であり「旅行支出も高い」ことから、重要視しているという。日本市場に対する戦略としては、「これまでもコンスタントに来日し、旅行業界と綿密な関係を構築できている」ことから、この関係の維持が重要と指摘した。
具体的なプロモーション方針では、126回の歴史があるカーニバルなどのイベントを打ち出す。カーニバルは来年2月に開催予定で、今年のテーマは環境をテーマにしているという。また、来年はフランス領となってから140周年で、記念イベントも予定されている。このほか、「フレンチ・リヴィエラ・パス」の活用を促進したいという。これは利用制限時間によって24時間、48時間、72時間の3タイプがあり、モナコを含むコート・ダジュール全体でバスの利用やワインの試飲、観光スポットや美術館の見学ができるプリペイド式の共通パス。旅行業者や団体向けの特別条件もあるという。