日米航空協議、年内の合意めざす−「認識のすり合わせ」に進展

  • 2009年9月15日
 日本と米国の航空当局間協議が9月9日から11日にかけて開催されたが、合意に至らなかった。首都圏空港の2010年以降の発着枠と、航空関係の自由化を議論したが、2008年11月と2009年7月の航空協議同様、物別れに終わった。ただし、国土交通省航空局国際航空課によると、首都圏空港関連では依然として「溝」があったものの、自由化については「認識のすり合わせが進んだ」という。また、「双方ともに年内の合意をめざして協議している」といい、次回協議を10月下旬に開催することも決定している。

 次回以降の焦点は、引き続き首都圏空港の発着枠と自由化。米国側は自由化を求めている一方、日本側は米国が保有する成田発着枠の「是正」が自由化協議の前提としている。米国が持つ成田の発着枠は25%以上にのぼり、「需要に見合った保有」ではないとの考えから、未使用分の返還などの「是正」を求めていく。また、自由化については、アジアゲートウェイ構想での自由化と同様、首都圏空港関連路線を除いた形での決着をめざす。


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