アクセスランキング、燃油サーチャージの動向に高い注目、「共存」に期待

  • 2009年7月25日
[総評] 今週は、10月以降の燃油サーチャージの行方を占う記事にアクセスが集まりました。世界経済が安定化に向かうにつれて、燃油価格も3月以降上昇を続けています。全日空(NH)代表取締役社長の伊東信一郎氏も指摘されたとおり、7月から9月に燃油サーチャージがゼロになったことが需要を押し上げたことは間違いないでしょう。一方で、景気後退により大きな打撃を受けた航空業界にとって、燃油価格の上昇を吸収できるほどの体力は残っていないともいわれています。

 これに対して、日本旅行業協会(JATA)の要望書が航空局や航空会社の判断にどう影響を与えるかにも注目が集まります。特に、本体運賃への一本化に向けて、原則的に1年に1度しか変更できないIATA運賃を、より頻繁に変えられるフレックスフェアのような「新しい仕組み」(JATA燃油サーチャージ問題対策チームリーダーの田端俊文氏)に見直すための検討会設置を働きかける考えです。

 仮に燃油サーチャージの「わかりにくさ」や追加徴収による値上がり感が需要にネガティブに作用すると考えると、この「新しい仕組み」であれば需要には大きな影響を与えず、かつ航空会社も従来どおり燃油費用をカバーできることになります。実現の可能性は別として、このような旅行業界全体が共存共栄できる仕組みについては、是非さまざまな角度からの検討が進めばと願っています。(松本)

第1位
JATA、サーチャージ復活阻止で要望書提出へ−運賃一本化の検討会設置を提案(2009/7/21)
日系2社、10月からの燃油サーチャージ額復活か−8月をめどに決定(2009/7/24)

第2位
アミューズトラベル主催登山ツアーで死亡事故−JATA、ガイドライン策定を検討へ(2009/7/21)

第3位
トルコ航空、成田/イスタンブール線の機材を大型化−Fクラスも開始へ(2009/7/21)

第4位
JTB、新社内資格「ロイヤルスタッフ」制度を開設−第1回目は4名が合格(2009/7/21)

第5位
スターA、世界一周運賃のオンライン予約開始−日本語予約サイトも開設へ(2009/7/22)

第6位
サービス連合、組織人員5万人と35歳年収550万円達成めざす(2009/7/21)

第7位
日本航空、若者を旅へ誘うプロジェクト、中田英寿氏の「TAKEACTION!」と(2009/7/22)

第8位
09年の出国者数予測、1520万人で変わらず−危機後はミドル層の影響強まる(2009/7/22)

第9位
日本航空と伊藤忠、人材サービス・教育事業の子会社を統合、10月1日付で(2009/7/21)

第10位
KE子会社のジンエアー、12月に関空就航を計画−来年1月までに国際線5路線へ(2009/7/24)