トップツアー、5月海外旅行取扱額は58%減−教育団体は83%減も自社企画47%増

  • 2009年7月23日
 トップツアーの5月の旅行業総取扱額は前年比29.8%減の98億6435万7000円となった。海外旅行取扱額は新型インフルエンザの影響を大きく受け、58.2%減の14億192万8000円と大幅に前年を下回った。特に団体旅行が打撃を受け、一般団体は75.2%減、教育旅行団体は83.4%減といずれも大きく減少した。

 トップツアーによると、教育旅行団体は延期もしくは、時期を変えて国内旅行に変更するというケースが多かったという。一方、新型インフルエンザの広がりをあまり気にしないという個人旅行者などが近場のデスティネーションや韓国の商品を申し込み自社企画商品をけん引、47.7%増と好調に推移した。方面別では韓国やハワイ、台湾、グアムなどが前年を上回った。国内旅行取扱額は24%減の75億5631万9000円で、団体旅行、企画商品、個人旅行いずれも前年を下回り伸び悩んだ。教育団体は新型インフルエンザの影響により延期が発生したものの一部地域にとどまったが25.9%減と減少した

 海外団体旅行の取扱人員は29.7%減となり、方面別ではシンガポールが131.6%増、韓国が62.7%増と好調だった。これまで好調だった大洋州は95.2%減、中国は73.6%減と大幅に落ち込んだ。個人旅行は193.8%増と大きく伸び、方面別では韓国が285.5%増、台湾が69.4%増、ハワイが39.8%増と全体の数値を押し上げた。