
ユナイテッド航空(UA)がこのほど東京で開催したレセプションで、4月まで9年間UA太平洋地区副社長を務めたマーク・シュワブ氏と後任のジェームス・ミュラー氏が挨拶に立った。両名ともに、会場に集まった旅行業界関係者に対して感謝の意を表し、今後の継続的な協力を誓った。会場にはスターアライアンスの加盟航空会社や旅行会社各社の要職が集まり、両氏の前途を祝福した。
UAアライアンス・国際関連業務部門上席副社長に就任したシュワブ氏は、9年間を振り返り「9.11やイラクとアフガニスタンでの戦争、チャプター11、SARSなど苦しい時期に皆様方に助けていただいた」とコメント。そして、「数多くの新しい路線の開設、路線の強化により、UAのアジア・太平洋地区は全社の座席供給数の約25%になった」と語り、「日本とアメリカは航空協定の現代化と自由化の分野で、大きな機会を共有している。両国の産業界と消費者が大きな恩恵を得られるよう、両国のために努力を続けていきたい」と結んだ。

一方、ミュラー氏はシュワブ氏との引継ぎをしていた期間から今までを振り返り、「この数週間はビジネス面では、UAの歴史の中でも最も悪い数週間だった。私は大変なスタートをきったことになる」と笑いを誘いつつ、前を向いて進むことを強調。過去の経験から「アジアはいったん経済回復がはじまれば、非常に速いペースで回復が進む」と予測し、上級クラスへの新座席導入、アライアンスの発展と展開などの施策により、回復の波に乗っていく方針を語った。旅行業界については「ビジネスパートナーの皆様とUAの成功は分けて考えられないもの。特にこのような経営環境の中では、お互いの協力なくして解決策は見つからない」とし、今後の協力体制の構築に意欲をみせた。