スペイン、語学学習者6万人をねらい語学ツーリズムをアピール

スペイン世界遺産指定都市」の団長として来日したクエンカのフランシスコ・ハビエル・プリド市長は「13都市が共通して提供できるものは歴史遺産と語学ツーリズム」と強調。世界で2番目に古いサマランカ大学や500年以上の歴史を持つサンティアゴ・デ・コンポステーラ大学をはじめ、これらの都市には由緒ある大学が多く存在する。同団体が設定する「外国人向けのスペイン語コース」の6コースではそれぞれ2つの都市が体験できるように2つの大学やキャンパスを組み合わせており、各コースは語学研修に加えて世界遺産ガイドツアーなどのアクティビティも含まれる。参加者は大学の施設も利用できるほか、修了書も発行される。期間や内容はカスタムメイドにも応じているという。同団体が “語学ツーリズム”をプロモーションするのは日本が初めて。プリド市長は、「世界遺産のプロモーションをしたところ大変興味を持ってもらったので、まず日本から実施することになった。語学研修目的の訪問者数が増えれば現在の6コースからさらに増やしたい」と言及。

▽スペイン世界遺産指定都市
アルカラ・デ・エナーレス、アビラ、カセレス、コルドバ、クエンカ、エイヴィッサ/イビサ、メリダ、サラマンカ、サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、セゴビア、タラゴナ、トレドの13都市。
▽「外国人向けスペイン語コース」は6コースを設定
「カセレスーメリダ 世界遺産周辺“スペインの歴史と文化を通しての本物の旅”」(1600ユーロ)、「クエンカートレド クエンカとトレドにてスペイン語を学ぶ…スペインの芸術と自然の魔法の散策」(1997ユーロ)、「サマランカーアルカラ・デ・エナーレス “言語の道”」(1815ユーロ)、「サマランカーアビラ 二都市、一大学」(2カ月、1100ユーロ)」、「トレドーサンティアゴ・デ・コンポステーラ スペイン記念碑を通しての言語の旅」(1997ユーロ)、「コルドバーセゴビア 三文化を通しての言語ルート」(1530ユーロ)※指定以外は約1ヶ月のコース