ANAセールス、インバウンド事業に注力−中国訪日個人ビザ解禁でFIT向け商品も

  • 2009年6月23日
 ANAセールスはアジアからの訪日旅行の取扱拡大をめざす。今後日本の人口が減少する中で国内旅行需要の伸びが難しいことから、中国や台湾、香港などをはじめとするアジア市場からの訪日旅行の需要を開拓し、取り込むねらい。7月1日には中国訪日個人観光ビザが解禁になることもあり、個人観光にあわせた商品を企画。現在、中国側旅行会社に提案中だ。また、個人観光にあわせてサポート体制も整える。

 中国からの個人観光向けに企画するのは、東京、大阪、北海道のツアーの約20コース。例えば、北海道のツアーではANAバスを利用して摩周湖や網走監獄を巡るツアーを設定。全日空の中国路線やネットワークを活用するとともに、ANAバスなどANAグループならではの素材を組み込むことで、他社との差別化をはかる。他の地域の取り扱いについては、今後の需要に応じて検討する。

 また、運用面での体制も整備。成田、関空をはじめとする4空港で、スタッフが中国からの訪日観光客の送迎を担当する。