NY市観光局、「バリュー」で多様性をアピール、アニバーサリーもフックに

また、今年はヘンリー・ハドソン「発見」400周年という大々的なアニバーサリーの年であり、多数のイベントが企画されていることから、アニバーサリーをフックにしたアプローチも展開する予定。10月にはニューヨークフィルハーモニックとニューヨーク・シティ・バレエがそれぞれ来日公演を予定しており、ニューヨークのアートとカルチャーを打ち出すクロスプロモーションも計画しているという。
このほか、セミナーでは新型インフルエンザについて、ヒーリー氏は「ニューヨークは大丈夫」と強調。今年はどのマーケットも厳しい状況にあり、いかに早くリカバリーするかが今後の課題とした。セミナーの参加者には全体が停滞している中、「人よりどうやって一歩先んじるかがポイント」とし、「来日した現地関係者から最新情報を入手し、商品開発や販促にいかして、先に進んでほしい」とアピール。また、世界的な経済悪化により、ホテルの開発スケジュールに多少の変更はあるものの、概ねそのまま進行しており、今年度は39軒、約7700室以上がオープンする予定だ。
なお、2008年の日本人訪問者数は25万7000人で、プラス推移した前年の28万3000人よりは減少となった。
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