日本/カナダ間で新たなチャータービジネスを模索−低運賃で需要喚起めざす

路線や座席構成などサービスの詳細は契約に至った旅行会社と協議することになるが、当初は日本の各都市とバンクーバーまでを直行便で結び、提携航空会社への乗り継ぎで他のカナダの都市にもつなぐ方針。また、アメリカ経由の場合、アメリカで入国審査が必要なメキシコ路線も、カナダ経由であれば必要ないため、こうした需要にも対応したいという。また、日本語を話す客室乗務員と地上職員を採用するほか、旅行会社との連絡のためスタッフを1名日本に配置する予定だ。また、故障に備えた代替機材の用意、低価格な運賃、安定した財務構造などを打ち出し、旅行会社のリスクを軽減する考え。運賃は、燃油費を除くと競合他社の60%程度に抑えられる見込みという。
昨年末のチャータールールの緩和については、現在のところ特に活用する予定はないという。日本と第3国の間のチャーターには含みを持たせたものの、「新しい会社としてまずは小さな規模からはじめ、市場を開発することに集中する」と語った。
なお、カヴァフィアン氏は今回の来日で大手旅行会社4社に計画を説明。「高い興味を得られた」といい、9月のJATA世界旅行博までに詳細を決定したいと意欲を見せる。すでに韓国では先行して計画を進めており、近く同様のスキームで運航を開始する予定という。