中国、日中観光交流の拡大に向け上海万博と世界遺産をアピール

上海市では2010年5月1日から10月31日まで開催する上海万博を前面にアピールする。2月24日までに万博参加を表明した国や国際機関は過去最高の231で、すでに40ヶ国以上が展覧会場の建設を決定しているという。会場では各国の文化や経済、科学技術などに関する展示をおこなうほか、毎日園内にて各種文化演劇活動を100回開催する予定だ。インフラ面では、万博開始までに現在8本の地下鉄を含め計13本の軌道交通が整備されるほか、2008年末時点で4ツ星、5ツ星ホテルの客室数があわせて約10万室となったことなどを説明。6月30日までであれば指定日普通入場券は170円、平日普通入場券は130円、7月1日以降はそれぞれ180円と140円にて販売する。上海市旅游局の周愛梅氏は上海万博について、「外国人訪問者数は350人を見込んでいるが、このうち日本人だけで約117万人をめざす」と語った。周氏によると、「1月から3月までは経済危機の影響を受けたものの4月以降は回復傾向にある」という。2008年の上海への日本人訪問者数は約110万人、2009年は前年比5%増となる115万5000人をめざす。
このほか、北京では万里の長城や紫禁城、世界で最も長い回廊「天壇」、山東省の泰山やワイン海岸、陜西省の始皇帝陵と兵馬俑坑など各地の世界遺産を紹介、パッケージツアーの商品造成を促した。