DS模擬問題:オランダ編 ゴッホを訪れる旅

  • 2009年4月13日
問 アムステルダムにあるゴッホ美術館には、オーディオツアーが用意されており、その中には日本語のツアーもある

A:正
B:誤



−−正解は最下行へ


                                                   
ココに注目!



▽オランダを代表する画家ファン・ゴッホ、旅行目的の1つに

 日本にも多くのファンをもつ画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年〜1890年)。芸術に対する情熱や気性の激しさから、“炎の画家”とも呼ばれた彼は、オランダ南部の町ズンデルトに生まれた。ゴッホは、のちにフランスに渡るが、オランダ国内には生誕の地であるズンデルトのほか、1883年から85年までを過ごし、現在はゴッホが住んだ牧師館やゴッホ資料館のあるヌエネン、世界最大のゴッホ・コレクションを誇るアムステルダムのゴッホ美術館など、ゴッホにまつわるスポットが数多く点在。世界各国からゴッホの絵画やゆかりの地を訪れる観光客が多く、日本発のパッケージツアーにも組み込まれる重要な素材の1つだ。ゴッホ作品を数多く所蔵するクレラー・ミュラー美術館があることから「ゴッホの森」と呼ばれる国立公園「デ・ホーヘ・フェルウェ」も、ぜひ足をのばしたい。


▽世界最大のコレクションを誇るゴッホ美術館

 なかでもゴッホ美術館は、ゴッホ・ファンならずとも見逃せないスポットだ。ゴッホが画家になる決心をしたのは意外に遅く、27歳のころ。それから、フランスで猟銃自殺を図って自ら人生の幕を閉じる37歳までのわずか10年の間に、彼は油彩約800点、水彩・素描・スケッチなど約1000点もの作品を描いた。1973年開館のゴッホ美術館には、このうち『ひまわり』『馬鈴薯を食べる人』『黄色い家』『自画像』などの油彩作品約200点、500点の素描画などが所蔵されている。

 フィンセント・ファン・ゴッホ財団から永久貸与された絵や資料などの膨大なコレクションの中には、美術商を営んでいた弟テオをはじめ家族や友人に宛てて書いた書簡や、ゴッホと同時代を生きたゴーギャン、ロートレックら19世紀の有名な画家たちの作品、ゴッホが模写に励んだミレーなどゴッホ以前の巨匠の作品、さらには、ゴッホがテオとともに収集した日本の浮世絵なども数多く所蔵されている。ゴッホ作品を鑑賞するだけでなく、彼が生きた時代や、芸術家としての苦悩の跡を知るための格好のスポットといえるだろう。
 

▽オーディオツアーは計9ヶ国語
 
 ゴッホ美術館が建つのは、国立美術館、市立美術館などが並ぶアムステルダムのミュージアム広場。館内には、美術館およびコレクションに関する情報が、さまざまな方法で提供されている。展示室の壁に、作品や画家が生きた時代についての解説が掲げられているほか、インフォメーションコーナーには、ゴッホの生涯について解説した無料のリーフレットもある。館内の見取り図も掲載されたこのリーフレットは、計9ヶ国語(オランダ語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、日本語、中国語、ロシア語)で用意されており、制作年代順にゴッホ作品を展示した本館2階の常設展示を鑑賞するのに便利だ。さらに、作品を鑑賞しながら解説を聞けるオーディオツアーも、同じく日本語を含む9ヶ国語で用意されている。ちなみに、特別展の観られる別館は1999年に日本人建築家、黒川紀章の設計によって建てられたものである。

 ゴッホ美術館の開館時間は通常午前10時から午後6時までだが、金曜には午後10時までオープンしている。旅程にゴッホ美術館の見学が含まれていない場合も、金曜夜にアムステルダムに宿泊するスケジュールであれば、夕方から夜にかけての時間を利用して見学することができる。


ゴッホ美術館
開館時間 10:00〜18:00(金曜のみ22:00まで) ※休日は1月1日のみ

▽オフィシャルサイト(日本語)
http://www3.vangoghmuseum.nl/vgm/index.jsp?page=paginas.talen.ja


▽オランダ政府観光局
http://www.holland.or.jp








正解 A