DS模擬問題:オーストラリア サーフ・ライフセービングのメッカ


A 1907年
B 1924年
C 1971年
D 1982年
――正解は最下行へ
ココに注目!
▽オーストラリアで発展、サーフ・ライフセービング

オーストラリアでは、1900年代に入って海岸での海水浴が解禁。同時に水難事故が増えたことにより、1907年にシドニーのボンダイビーチで世界初のサーフ・ライフセービング組織、SBANSW(Surf Bathing Association of New South Wales)が発足した。1924年には各地に広がったSBANSWを全国組織化し、「オーストラリア・サーフ・ライフセービング協会(SLSA:Surf Life Saving Australia)」に改名。発足の1907年から設立100年を記念して、2007年に「ライフセーバー年」として各種イベントが開催されたのは記憶に新しいところ。ライフセーバーといえばオーストラリアというイメージが定着しており、旅行中、ビーチで彼らに出会えれば、オーストラリアらしい旅の思い出となるだろう。
ちなみに世界では、ヨーロッパ各国が1910年にFIS(Federation Internationale de Sauvetage aquatic)を、1971年に環太平洋の国々がWLS(World Life Saving)を設立。2つの国際組織は1993年に統合し、「国際ライフセービング連盟(ILS:International Life Saving Federation)」となった。日本では、1982年に日本ライフセービング協会が設立されている。
▽スポーツとしての人気も高まる、世界大会の開催も

サーフ・ライフセービングが職業化されたのは1909年。これにより1年を通じてビーチのパトロールをするサーフ・ライフセービングのプロ“ライフガード”が誕生した。一方、よく耳にする“ライフサーバー”は、シーズン中の週末のみパトロールをするボランティアのこと。ボランティアといえどもシーズンごとに水泳や救助法などの試験をクリアしなければならず、厳しい訓練に耐えた者だけがライフセーバーのシンボルである赤と黄色のユニフォームを着用することができる。
オーストラリア・サーフ・ライフセービング協会には現在、300以上のクラブが加入しており、メンバーは11万3000人以上、その4割が女性だ。100年以上の歴史の中で52万人以上の命を救っている。
▽オーストラリア・サーフ・ライフセービング協会
http://www.slsa.asn.au/
▽国際ライフセービング連盟
http://www.ilsf.org/

正解 A