クルーズGSA共同セミナー、旅行会社からも期待−基礎知識から課題まで議論

主催者を代表してクルーズバケーション代表取締役の木島榮子氏は、「"百年に一度の不況"と暗い話題が先行しているが、米国では不況に負けないのがクルーズ・ビジネスとされている。クルーズを使って魅力的な商品が造成されることを期待する」と挨拶した。また来賓として挨拶したJATA海外旅行業務部副部長(クルーズイヤー実行プロジェクトチーム)の濱崎祐生彦氏は、「海外旅行総需要が減少する中、クルーズは今年上半期も予約順調と聞く。自由度の高い旅を好み、資産を有する団塊世代との相性もよくクルーズは今後も有望」と期待を述べた。
セミナーはパネルディスカッション形式で行われ、第一部ではクルーズの基本的知識として、クルーズ船には1泊400ドル以上のラグジュアリークラス、同200ドルからのプレミアムクラス、同70ドルからのカジュアルクラスの3カテゴリーがあることや、クルーズ料金には固定制のほか予約時期で料金が変わる変動制、固定・変動の折衷型があることなどを説明。そのうえでグループ(インセンティブ)、クルーズオンリー、ショートクルーズの3つの需要層に分けて販売手法に関するディスカッションが行われた。
第2部では販売における問題点についてディスカッションし、標準旅行業約款とは異なるクルーズ約款の取消料、予約金の存在、ブロッケージに関する通常の旅行商材との調整時期やネームインのタイミングの違い、専門知識を持った担当者の必要性と育成方法などについて意見交換した。