ヨーロッパのクリスマスマーケット(2)ドイツ−3大マーケットとベルリン

なかでもドレスデン、ニュルンベルク、シュトゥットガルトは、ドイツの「3大クリスマスマーケット」として知られている。古い歴史をもつドレスデンは、世界遺産に登録された歴史的な町並みで行われる、おごそかな雰囲気のマーケットだ。ニュルンベルクのマーケットはその名が世界的に有名で、華やかで規模が大きいことで旅行者にも人気がある。シュトゥットガルトの市も非常に規模が大きく、露店の屋根の飾り付けの豪華さに特徴がある。これらのクリスマスマーケットは日本人にも人気が高い。ドイツ観光局ディレクター・マーケティングの西山晃氏によると2005年には宿泊数で10万2000泊を記録、今年12月にベルリン、ライプチヒ、ミュンヘンと出張し、各都市のクリスマスマーケットを訪れたとき、旅行各社のグループや個人旅行客など多くの日本人観光客を見かけたといい、この季節のドイツ市を目的とした訪問が定着しているという。
有名なクリスマスマーケットに限らず、ドイツ観光局広報担当の佐藤奈々絵氏によると、首都ベルリンのクリスマスマーケットがおすすめだという。「普通のクリスマスマーケットは12月24日には終わってしまいますが、ここは翌年の1月1日まで開催しています。アドベントの時期に休みがとりにくい人でも、ベルリンなら年末年始にクリスマスマーケットを見ることができます」とのこと。

ただし、この時期ベルリンのホテルは非常に混みあう。「ブランデンブルク門へのアクセスがよいホテルは、大晦日は特に混雑するので、早めに宿を予約するようおすすめします」と、佐藤氏はアドバイスする。
この季節にドイツを訪れれば、人々がいかにクリスマスを大切にし、長年クリスマスマーケットの伝統を育んできたかを目の当たりにできる。彼らのクリスマスに寄せる思いをわずかながらでも感じ取れるかもしれない。
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◆シーズン到来、ヨーロッパのクリスマスマーケット(1)(2008/12/08)